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各段階における対処法──当たり前の行動に注目する目立ちたがり屋クンの扱い方(4/4 ページ)

これまで“子供のように目立ちたがりな大人”が、どんな行動を取るのかを見てきました。ここからは、その第1〜第4段階の各段階の人たちへ、どんな対処法をとったらいいかを見ていきます。

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各段階の対処法を電話での会話に例えると

 各段階の対処法を、電話での会話にたとえて言うとこんな感じです。第1段階は、伸ばしたい発言に相づちを打ちます。

 第2段階は、「ああ、ごめんね、私が悪かった」とか「私のやり方も、ちょっと考えなきゃね」といって、自分が折れる、負ける、引き下がる発言をします。

 第3段階は、とりあえず電話の受話器を置かずに、向こうが泣いたり、わめいたり、怒ったり、落ち込んだり、悲しんだりするのを、「うん、なるほど。うんうん」とずっと聞きます。受話器を持ったまま、1時間でも2時間でも、こちらからは発言せずに聞いてあげることです。

 第4段階では、誠心誠意、愛情があることを伝えて、いったん電話を切ります。ただ、ガチャンと電話を切ると、相手は冷たく切られたと思うので、冷静に。「たぶん、あなたは1人になったほうがいいと思う。私はずっとあなたのことを見守っているし、あなたがまた話したいと思ったら、こっちはいつでも用意しているから。今は電話を切るね」と。

 そうしたら、かけてこないかもしれないし、かけてくるかもしれません。期待はしないでください。アプローチすると状況を長引かせるので、期待すると、いつまでたってもかけてきません。たいていは、「じゃあ切るね。その代わり、いつでもかけてきてね」というと、しばらくすると向こうからかけてきます。

 引きこもっている相手に「出てきなさいよ」と言うのが、第4段階ですべきではないアプローチです。そっとしておいたとしても、たまにのぞいたりして、ずっと部屋に意識が向いていますね。第4段階では、意識を向けず、いったん置いておくしかありません。例えば、引きこもっている子供を置いて母親が海外旅行に行って、帰ってきたら良くなっていた、なんてことはよくあります。お金を置いておくなり、ちゃんと生活できるようにして、「あなたも1人でいたほうがいいと思うし、お母さんも1人で少し自分のことを考えたいと思ったので、1週間くらい、イタリア旅行に行って来るね」と。海外に行ってしまうと、意識の向けようがありません。いったん、意識をほかに向けて、置いておくのがいいのです。

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