iKnow!でユーザーが作成できる学習コンテンツ――ジョブズのスピーチも題材に
SNS型英語学習サイト「iKnow!」は5月21日、ユーザー自身が学習コンテンツを作成できる「マイリスト」を正式に開始した。βテストでの活用事例。スティーブ・ジョブズのスピーチを題材にしたリストもあった。
セレゴ・ジャパンは5月21日、SNS型英語学習サイト「iKnow!」で、ユーザー自身が学習コンテンツを作成できる「マイリスト」を正式に開始した。無料で利用できる。
iKnow!は、2007年10月にオープンしたSNS型英語学習サイト。2008年5月に入り、会員数は17万人を突破したという。4月にはユーザーのトータル学習時間が21万3000時間、学習した語彙(ごい)は2172万3000語に達した。
今回開始した「マイリスト」は、UGC(User Generated Content)の学習コンテンツ。ユーザーはiKnow!の「アイテム」と呼ばれる画像や音声、例文つきの単語の中から、自分で興味のあるものを集めてパーソナルな学習リストを作る。例えば、TOEICに頻出する単語だけを集めて「TOEIC短期対策」を作ったり、英語版「星の王子様」に出てくる単語を集めて「The Little Prince」などというリストを作ったりできる。
この学習リストを「コース」として公開すれば、ほかのユーザーも学習できるようになる。こうして、ユーザー自身が学習コンテンツを拡大していく仕組みだ。マイリストを作るためのアイテムは、あらかじめ用意している1万4000語に加えて単語のみで画像や音声がつかない「アイテム候補」13万6000語で、計15万語。現時点ではユーザーがこの15万語以外の単語をマイリストに登録することはできないが、「次のバージョンアップで、そういったニーズにも対応する予定だ。その際は、ユーザーがWikipediaのようにコミュニティ内で修正しあう形になるだろう」とアンドリュー・スミス・ルイス会長は語った。
実際に3週間程度のβテストをした結果、公開されたマイリストは約140。「YouTubeにあるスティーブ・ジョブズのスピーチを聞き取る」「Ruby On Railsプログラマのための英語」など、iKnow!が用意する74の公式コースだけでは実現できないような、幅広い英語学習が可能になるという。
これらの公開リストは、ユーザー評価をもとにしたオススメランキングや、タグによるカテゴリ検索が可能。今後のバージョンアップで、各ユーザーにマッチしたコースをリコメンドするエンジンも追加するとしている。
「iKnow!はソーシャルという意味ではSNSとして誰でも参加でき、プラットフォームという面でも、PCのほかWiiやiPodが使えるなどオープンなものだった。今回のマイリスト機能で、これまでクローズドだったラーニング面をオープン化し、新たな”iKnow!2.0”を目指す」(マイケル長谷川シニアバイスプレジデント)
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