WordやPowerPointをブラウザだけで共同作業、PDFに変換も アンテナハウス
「書けまっせ!!PDF Webサービス」は、WordやPowerPointなどのドキュメントファイルをアップロードすると自動的にWeb上で確認できるオンラインサービス。アップロードしたファイルをPDFファイルとしてダウンロードすることも可能だ。
アンテナハウスは、WordなどのドキュメントファイルをアップロードすることでWeb上で共同作業ができる「書けまっせ!!PDF Webサービス」を8月4日に開始する。利用料は未定だが、当面は同社の「書けまっせ!!PDF3」「PDFスイート」の登録ユーザーに対して無償で提供する。Internet Explorer 6/7、Firefox 2、Safari 3で利用できるほか、Firefox 3やOpera 9にも対応する予定。
WordやPowerPointをブラウザで確認、PDFとしてダウンロード
書けまっせ!!PDF Webサービスは、WordやPowerPointなどのドキュメントファイルをアップロードすると自動的にWeb上で確認できるオンラインサービス。アップロードしたファイルをPDFファイルとしてダウンロードすることも可能だ。テキストファイルのほか、Word、Excel、PowerPoint(いずれも97〜2003)、PDFをアップロードできる。また、JPG/PNG/BMP/TIF/SVG/EMF/WMFといった画像ファイルもアップロード可能だ。
アンテナハウスでは共同作業グループの管理者に対してライセンスを付与。この管理者が、ドキュメントの起案者(オーナー)を2人(同時利用は1人だけ)と共同作業を行う担当者(レビュワー)を10人まで、書けまっせ!!PDF Webサービスに登録する。
続いて、オーナーがドキュメントをアップロードし、レビュワーを指名すると、各レビュワー宛に自動的にメールを送信する仕組み。メールに記載のあるURLにアクセスすれば、アップロードしたドキュメントの確認やコメントなどの追加ができる。
アップロードしたファイルには、コメントや画像も追加できる。バージョン管理も可能で、最初にアップロードするとバージョンナンバーとして「1.0」が付き、コメントや画像が追加されるごとに、1.01、1.02と上がって行く。コメントなどを反映したドキュメントを差し替えると、メジャーバージョンアップで「1.0」から「2.0」となる。
コメントや画像を追加したドキュメントファイルは、PDFファイルとしてダウンロードできる。特定のレビュワーのコメントや画像だけを埋め込んだPDFも作成可能だ。
なお、同じバージョンのマイナーバージョンアップはバージョンダウンができるが、メジャーバージョンアップ後は以前のバージョンに戻せない。つまり、1.05から1.00には戻せるが、2.00から1.00には戻せないようになっている。また、現時点ではダウンロード時のファイル形式はPDFのみ。
「Acrobatの共同作業は複雑」
契約書などの書類やちょっとしたプレゼン資料を作る際、上司や先方の確認を取るのに便利なオンラインのドキュメント共有サービス。Adobe Acrobatを使った共同作業の仕組みや、GoogleドキュメントやOffice Liveなどのサービスも出てきた。
「ただ、Acrobatの共同作業は複雑。ほかの共有サービスでもドキュメントの原本に上書きしてしまったり、誰のコメントかが分かりにくい場合がある。書けまっせ!!PDF Webサービスはドキュメントをアップロードする仕組みなので原本は常にユーザーサイドにあるし、コメントもレビュワーごとに分かりやすくなっている」(アンテナハウス小林徳滋代表取締役)
当初アンテナハウス製品ユーザー向けに限定して公開する書けまっせ!!PDF Webサービスだが、同社では「2008年12月を目処に、機能を強化した上で一般の利用者向けに有償サービスとして提供する予定だ」としている。
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