パスワード伝達サービス「パスワードメッセンジャー」がリニューアル
キーテルが運営する「パスワードメッセンジャー」は、パスワードを他人に伝えるためのオンラインサービスだ。今回のリニューアルでは、送信先メールアドレスのグループ化機能などを追加した。
オンラインで他人とファイルのやりとりをする場合には、メールに添付して送信したりファイル転送サービスを利用したりするのが一般的だ。しかし、重要なファイルや関係者以外には見られたくないファイルを扱う場合には、セキュリティ面にも気を使いたい。
市販のソフトなどを使ってファイルを暗号化して送るのは1つの手だが、このときに困るのが復号パスワードの送信方法だ。ファイルを添付したメールとは別のメールでパスワードを送信したとしても、メールサーバが第三者に乗っ取られた場合などには、ファイルとパスワードの両方を取得されてしまうおそれがある。
こうした問題を解決するには、送信したいファイルとパスワードをばらばらに送る必要がある。できれば、ファイルをメールで送信したならば、パスワードはほかの方法で送りたい。キーテルが運営するパスワード送信Webサービス「パスワードメッセンジャー」は、あくまでもパスワードだけの送信に特化したサービスとなっている。
パスワードを送信する側は、Webサイトの入力フォームにファイル名、複合パスワード、送信先メールアドレスを記入して送信する。パスワードを送るだけならば会員登録などは不要だ。
パスワード受信者は、指定したメールアドレスにパスワードの受信を知らせるメールが届いたら、Webサイトからログインし、パスワードを確認する。パスワードを閲覧するためには、あらかじめ無料の会員登録が必要だ。
パスワードメッセンジャーは8月21日にリニューアルし、送信先メールアドレスのグループ化機能を追加した。これまでは同一のパスワードを複数のユーザーに送信する際には、1つ1つアドレスを入力する必要があったが、アドレスをグループ登録しておけば一括送信が可能になった。また、Webサイトの安全性を証明するEV SSLも新たに導入した。
閲覧できるパスワードは新しく受信したものから5つまでで、月額525円のプレミアムサービスを利用すれば、5つ以上のパスワードの保存やパスワードの送信履歴なども閲覧できる。
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