“ちょっと”の差でも大違い!? 速いプリンタの見極め方:チーム用ビジネスプリンタ選び、8つのポイント(1/2 ページ)
開始直前まで作成した会議資料を印刷したら、刷るのが遅くてイライラ――なんて経験はないだろうか? そこでプリンタの印刷速度だ。“ちょっと”の差が業務効率に大きく影響する、プリンタ速度の見極め方とは?
予算が決まった。必要な機能も絞り込め、条件に合う候補も選び出せた。プリンちゃんが十数機種にターくんが20機種以上。最適な1台まで絞り込むために、2人は候補をさらに振るいにかける――。
あらすじ
素材メーカーのアラレでは、「チームで使うプリンタを購入せよ」という指令のもと、プリンタ初心者の社員、プリンちゃんとターくんが、それぞれ所属チームのプリンタ選びに挑むことに。ドクトルPの助言のもと、2人は予算内に収まる候補を、必要機能に基づき絞り込む。
ターくん あ〜あ。絶対に必要な機能が1つのプリンタにしか付いてなかったら、プリンタ選びしなくていいからラクなのになあ。
プリンちゃん 確かにそうよね。どうして似たり寄ったりのプリンタが横並びしてんのかしら。ドクトルP、これじゃどう候補を絞っていっていいか分からないわ。
ドクトルP まあまあ2人とも、そうへこむ必要はないんだ。「似たり寄ったり」の候補からでも、最適なプリンタを選び出せるポイントはあるからね。
プリンちゃん&ターくん ホントですか!
ドクトルP もちろん。なんだと思う?
プリンちゃん&ターくん う〜む……。
ドクトルP 正解は印刷速度。印刷が遅いのはイヤでしょ?
たーくん あ、確かに。
プリンちゃん でもドクトルP、速度機能もやっぱりどんぐりの背比べのような気が……。
ドクトルP まあまあ。そう見えて小さな差が大きな差になるんだよ。じゃ、それを順に見ていくから2人とも付いてきなさい。
プリンちゃん&ターくん は〜い!
毎分印刷○○枚、コピー○○枚――数字が多いほど印刷が速い
プリンタメーカーのサイトやカタログを見ると、ビジネス向けのプリンタでは印刷速度を「○○ppm」「○○枚/分」などといった表記で記載するのがほとんどだ。「ppm」は「枚/分」の英語表記「Pages Per Minute」を略したもの。1分間で何枚が出力できるかを示す指標である。
例えば「15ppm」なら1分間に15枚など、A4サイズのプリンタならA4用紙を1分間で何枚出力できるかが分かる。数値が多い程、高速に印刷できるプリンタというわけだ。
複合機を選択するケースでは、ppmと同様に、複合機では「cpm」という用語が用いられ、その数値にも注目する必要がある。これは「Copies Per Minute」の略で1分間に何枚コピーできるかを示しており、印刷速度が高速な複合機ほどこの数値も高いと覚えておくとよい。
ppmやcpmなどの数値は、プリンタそのものの性能を示す指標で、PCでいえば処理速度を示すCPUの動作速度に相当する。「高速なCPU=高性能なPC」とすぐに思い浮かべることができるように、「ppmやcpmが高い=高性能なプリンタ」という図式が基本的に成り立つ。そのため、この指標は「実際の使用感」や「業務効率」にも大きく関係する。
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