世界初、「タダ」の年賀はがき――内側広告入り、お年玉くじ付き
世界初の「タダ」で出せる年賀はがきが登場した。PCや携帯の専用サイトで24時間申し込み受付可能で、配布開始は12月初旬予定。年賀はがきから遠ざかっていた人には“年賀状復活”へのいい機会になりそうだ。
モバイルコンテンツ事業などを展開するメディアインデックスは、無料で投函できる年賀はがき「tipoca(ティポカ)」の受付を開始した。無料なのは広告が入るためだ。
はがきは官製はがきと同サイズ。はがきの端をめくると横幅がはがきの倍近くになり広告が出てくる。広告がはがきの内側に圧着されているため、外側の宛名面、裏面とも自由に書くことができる。インクジェット対応の紙を使用。1等100万円のお年玉くじ付き。
1人160枚まで入手可能――24時間いつでも申し込める
「年賀はがき代もばかにならない」という人には魅力的なティポカ。入手するには、PCかモバイルの専用サイト内で、申し込みフォームに名前や性別、年齢、住所などを入力して申し込む。すると、ゆうパックで申し込み枚数のティポカが届く。届いたティポカは官製はがきと同じように投函できる――というシステムになっている。
24時間いつでも申し込め、1人当たりの申し込み可能枚数は20枚単位で160枚まで。はがきの発送開始は12月上旬で、開始直前まで受け付ける予定だという。締め切り日や発送開始日などの告知は専用サイトなどで行う。
開封、保存されやすい――広告主にもメリットあり
メディアインデックスでは、広告掲載のメリットを「ティポカは読まずに捨てられる可能性の高い普通のダイレクトメールと違い、読まれる可能性が高く、保存率も高い」とうたう。
また、「申し込み者は同年代の同性に年賀はがきを出す可能性が高い」とし、広告が読まれそうな性別、年代の申込者にはがきを送ることも可能だ。1万枚から発注可能で出稿料金は210万円から。
想定している広告は、宅配ピザなど全国展開するチェーン店など。また、「年始は新しいことを始めたり、何かを見直すきっかけになる」(同)各種スクールや保険会社、「正月に合わせた」(同)正月映画やデパートの初売りなども想定している。
さらにティポカには、独自のお年玉くじも付く予定。1等100万円、2等10万円、3等1万円となっている。当選本数ははがきの流通枚数により変動するという。2009年の流通見込み1000万枚の場合、当選本数はそれぞれ20本、約200本、約2000本。また、当選結果は1月1日以降、携帯サイトですぐ確認できる。ただし当選賞金の源泉は広告主。広告主の希望によっては「くじを付けない場合もある」(同)。
基本の使い方は「個人から個人」――「会社から顧客」や、福利厚生に使う方法も
個人向けのため、法人からのはがき申し込みは受け付けていない。ただし、「保険会社など、年賀はがきを顧客に送る文化のある会社には、自社広告を載せたティポカを年賀はがきに使ってもらう使い方や、新しい福利厚生として自社広告入りの年賀はがきを社員に無料配布する使い方もある」(同)。
無料のいわゆる「あけおめメール」での年賀挨拶が増え、有料の年賀はがきのやりとりが減る一方の昨今。「1億枚の流通が可能」(同)だという無料のティポカの登場で、あけおめメールかティポカかをうまく使い分ける、新しい習慣が生まれるかもしれない。
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