「困る」から始めて学習速度を飛躍的にアップさせる方法:3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術(3/4 ページ)
研修を受ける人にも2つのタイプがあります。しっかりと学べる人と、学びを自分のものにできない人です。いったいこの差はどこから生まれるのでしょうか――。
学習スピードを飛躍的に上げる目的の具体的な設定法
では、具体的に学習スピードを高める目的をどうやって作ればいいのでしょうか。前段の話から導き出すならば、今自分が困っていることを洗い出して、それを解決するためにはどうしたらいいのか、という目的を持って勉強すればいいでしょう。その際、重要なことは、
・具体的に何について困っているのか
という点を明確にしておくことです。例えば「仕事がうまくいかなくて困っている」という人。これは確かに困っているかもしれませんが、そのうまくいかない原因が漠然としています。実際、時間管理なのか、対人コミュニケーションなのか、モチベーションコントロールなのか、本人も明確に分かっていないケースが多いようです。
問題が明確でなければ具体的な答え、つまり明確なアウトプットは出せません。ですから、具体的に何について困っているのかを明確にしておく必要があるのです。これが明らかになると、何を学ぶのかという目的もさらに明確になり、学習スピードは上がるでしょう。
しかし、新しい立場や仕事に取り組む事になり、すべてが新しいことばかりで、右も左も分からないという状態の時には、具体的に何に困っているのかを明確にできない、ということもあります。そんな時はどうしたらいいのでしょうか。私は、
- まずは行動を起こしてみて、具体的に困ってみる
ということをお勧めします。全く新しい体験をするときには、いくら頭の中で考えてみても、具体的な課題というものはまず明確にはなりません。ですから、ごちゃごちゃと頭の中で考えるよりは、まずは行動を起こしてみます。すると、うまくいかないことが必ず出てきます。そこで、そのうまくいかないことを具体的に洗い出して、学習目的にしてしまえばいいのです。
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