伊東屋メルシー券が50年の歴史に幕、2009年1月末で発行終了
長年、文房具好きの間で親しまれてきた伊東屋のメルシー券が2009年1月末に発行を終了する。新たに発行する「メルシーカード」を受けてのもので、メルシー券の利用は2010年1月31日まで。
1953年に発行を開始し、文房具好きの間で親しまれてきた伊東屋のメルシー券が2009年1月31日をもって発行を終了する。メルシー券は、購入金額200円ごとに5%分の割り引きチケットとして発行されており、10円、50円、100円の3種類。メルシー券の利用期限は2010年1月31日となっている。
伊東屋は1904年に開業した文房具店の老舗で、1953年にメルシー券の発行を始めた。今回の発行終了は、伊東屋が新たに発行する「メルシーカード」を受けてのものだ。メルシーカードは還元率3%のポイントカードで、ポイントの有効期間は24カ月。貯めたポイントはメルシー券と同じように各店舗で利用可能なほか、メルシー券が使えなかった伊東屋のオンラインショップ「ITO-YA e-STORE」でもポイントを貯めたり利用したりできる。
「紙のメルシー券はかさばったり、なくしてしまう人もいた」(伊東屋)。枚数を数えるレジでは「(客を)待たせてしまうこともあった」という。紙のチケットから磁気カードに変わることで手間は減る一方、メルシー券にはなかった24カ月のポイント有効期間や、還元率が5%から3%に減るなど、気になる点も多い。
還元率については、メルシー券の発行終了の2009年1月31日まで暫定的に5%になる。伊東屋では「今まで何枚もメルシー券を持っていた利用者もカード1枚に収まり、ネット販売でも使える」とコメント。また「現在持っているメルシー券をメルシーカードのポイントとして利用できるようなことも検討している」という。
申し込みは現在のところ店舗のみ。伊東屋銀座本店では、10月27日から11月6日まで先行入会キャンペーンを実施しており、銀座本店で入会すると伊東屋オリジナルのシャープペンシルをプレゼントする。Webページでの申し込みは11月6日に開始する。
関連記事
- カマタ式「手帳の選び方」
リレー連載の第3回目は、好評連載中のカマタ式「極楽文具」でおなじみ、カマタスエコさんが担当します。一体、どんな手帳を選ぶのでしょうか。 - 銀座でDIY? 東急ハンズの“売り”で勝負
9月1日、銀座にオープンする「マロニエゲート」。5階から9階までは「東急ハンズ銀座店」が占める。文房具の品揃えなどに定評のあるハンズだが、銀座エリアにはライバルも多い。銀座店が打ち出した戦略とは──。 - ハイテックCコレトで「齋藤式3色ボールペン」を実現する方法
『三色ボールペンで読む日本語』などで有名な齋藤孝氏。彼が提唱する3色ボールペンは、通常とは異なった色の組み合わせが特徴だ。この齋藤メソッドを市販のボールペンで実現するには――。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.