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速読できない人のための速読力養成講座:3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術(2/4 ページ)
時間がないビジネスパーソンが読書するとしたら、どれだけ速く読めるかどうかがポイントになります。世の中にもそうした「速読術」について、多くの解説書が出回っています。ところが、そんな解説を読んでもうまく速読できるようになれるとは限りません。なぜなのでしょうか――。
速読には2つのプロセス
まず初めに読書について考えてみましょう。そもそも「本を読む」ことは、本に書かれていることを「理解する」ことであります。このプロセスを細かく見ていくと、
- 活字を読む
- 読んだ情報を理解する
という2つのプロセスに分けられます。速読術のほとんどは、(1)のスピードを上げるための技法について語られています。いっぺんにたくさんの活字を読み取る訓練や、目を素早く動かす訓練などは、まさにこの「活字を読む」という行為を早めるための行為です。これについては、スポーツと同じ。訓練を続けていくことで誰もが身に付けられるはずです。
しかし「読書をした」と言えるためには、(2)の「読んだ情報を理解する」というプロセスをクリアしないといけません。そして、速読できない人の多くは、このプロセスがボトルネックになっているようです。
つまり、読書スピードを本当に上げるには、素早く活字を読む技術を身に付けることに加えて、読み取った情報を理解する力を身に付けることが必要となってくるのです。では、この理解力を身に付けるには、一体どうしたらいいでしょうか。
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