アイデア出し会議で失敗しないために「ブレイン・ライティング・シート」:仕事耕具
デュナミスは、会議でのアイデア出しなどに使えるツール「アイデア会議マスター01/ブレイン・ライティング・シート」を発売した。30分で108個のアイデアを出し、その後の30分で魅力的な3〜7個のアイデアに落とし込むためのツールだ。
デュナミスは12月16日、会議でのアイデア出しなどに使えるツール「アイデア会議マスター01/ブレイン・ライティング・シート」を発売した。価格は9000円で、別途送料がかかる。
アイデア出しのために会議をセッティングしたけれど、結局各自がだらだらと話をしただけで終わってしまった。あるいは、アイデアはたくさん出たけれど、どれもありきたりの内容ばかりで、使えそうなものが見つからなかった――誰もがそんな経験をしたことがあるだろう。
ブレインストーミングをはじめとするアイデア発想手法は、認知度こそ高いものの、いざ実行しようとするとなかなかうまくいかないもの。正しいやり方を知っている人がうまく会議のリーダーシップを取ってくれればいいのだが、そんな人がいつもいるとは限らない。そこで、こうした発想手法を、実際に会議で役立てるために開発されたのが「ブレイン・ライティング・シート」だ。
「ブレインライティング」とは、6人(4〜8人でも可)のチームで行うアイデア発想手法。ブレイン・ライティング・シートは、A3シート冊子(18枚入り)と、使い方を解説したプレート2枚を同梱したパッケージになっている。
参加者はそれぞれシートを1枚ずつ持ち、テーマに沿ったアイデアを5分間で3つずつ書いていく。アイデアを出したらシートを隣の人に回し、渡された人はそこに新たに3つのアイデアを付け加える。この作業を6回繰り返すことで、5分×6回の30分間で、108個のアイデアが出る。
アイデアがそろったら、「魅力がある」「広がる可能性がある」と思うアイデアに、各自が星マークを付けていく。複数のアイデアに星を付けてもいいが、1つのアイデアに付ける星は1つまで。星を付け終わったら、先ほどと同様に隣の人にシートを回す。
全員がすべてのシートに目を通したら、星のついたアイデアをはさみで切り分ける。たいていの場合20〜30枚のアイデアが出るので、内容が似たアイデアをまとめて、3〜7個のグループを作る。最後に、各グループの中から代表するアイデアを1つ決めることで、魅力的なアイデアを抽出できる。
「ブレインライティングの手法自体は昔からあるが、いきなり実行しようとしてもうまくいかない場合が多い」(デュナミス)。慣れていない手法を効果的に使うためには、その手法を深く知る人間がリーダーシップを発揮する必要があるためだ。ブレイン・ライティング・シートは、使い方を開設したプレートと、道具であるシートを同時に用意することで、初回からうまく進められるという。
関連記事
- グッズ/ツール
- アイデア創発の素振り:
- エクスカーション――ノート1つで100個以上のアイデアを出す方法
さんざんアイデアを考えて出しつくして、もう出ない。そんな状況から、ノートとペン1本だけで、普通の人が更に100個のアイデアを創り出す具体的な方法を紹介しよう。 - SCAMPER法――「10分以内にアイデア3つ出さなきゃ」をかなえる方法
午後から新製品を考える会議。ふと、メールを見返すと「1人3つアイデアを持ってくること」という指示――しまった、見落としていた。しかし会議まであと20分しかないぞ。こりゃまずい。 という時にうってつけの方法がある。 - 斬新なアイデアを30分で思いつく方法――TRIZ、再び
「ああっ、斬新なアイデアがほしい!」。あなたが今、そう思っているならば、この方法をぜひ実践してほしい。30分の時間があれば、必ず斬新なアイデアを出せる“究極の理想解”を紹介する。 - ブレストに遊び心を醸す3つのアイテム
先日、「会議の前に創造ムードを活性化する」クリエイティブトイ(創造的なおもちゃ)を紹介した。今回は、ブレインストーミングの時にテーブルに置いておくと遊び心を醸す3つのアイテムを紹介したい。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.