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成果に直結する、学びを決めるためのビジネスプロセス:3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術(1/3 ページ)
効率的に勉強する――前に、実は自分のビジネス上の弱みがどこにあるのかを探らなくてはなりません。「ビジネスのプロセスは3つからなる」「ボトルネックを解消する仮説を立てる」といった方法で、何を学べばいいか判断してみましょう。
前回の記事では、成果を生み出すために何を学べばいいか、という学習選択法についてお話ししました。
要約すれば、自分自身のビジネスを具体的なプロセスとして洗い出し、その中でのボトルネックを見つけ出し、それを解決するために何を学べばいいかを判断しようということでしたね。
しかし、自分のビジネスを「具体的なプロセスとして洗い出す」ということ自体が、実はなかなかやっかいですよね。ということで今回は、自分の弱みを明確に洗い出し、効率的に成果を出すための学習ポイントを見つけ出す方法をお話しいたします。
ビジネスのプロセスは、3つのブロックからなる
詳細に見ていけば、職種や業種によってビジネスのプロセスは千差万別です。しかし、どんなビジネスであっても、大きく分けてしまえば以下の3つのブロックによる組み合わせで構成されています。それは、
- インプットプロセス
- 意思決定プロセス
- アウトプットプロセス
です。そして、それぞれのブロックでは、一部は「成果を生み出す行動決定法」の記事でも紹介していますが、以下のことが行われています。
- インプットプロセス ――見る・聞く・読む
- 意思決定プロセス ――考えて決める
- アウトプットプロセス ――話す・書く・動かす・移動する
これらの行為を、「誰・何」という言葉と組み合わせながら、作業のプロセスごとに細かく洗い出していくわけです。
例えば、クライアント先からシステムの改善要望を聞き、それを提案書として提出する業務があるとしたら、
- 【取引先のA氏】より【システム改善の要望】を【聞く】
- 【システム改善要望】をもとに【会議資料】を【書く】
- 【プロジェクトメンバー】に【会議資料】を【見せ(動かす)】て【話す】
- 【プロジェクトメンバー】から【対応可能状況】を【聞く】
- 【システム改善要望】と【対応可能状況】に基づき、【今回対応すべき改善点】を【考えて決める】
- 【今回対応すべき改善点】をもとに【提案書】を書く・・【提案書】を【取引先のA氏】に【提出する(動かす)】
と、このように書き出していきます。これくらい具体的に書き出してみると、自分自身のビジネスがどこでボトルネックを起こしているのかが分かりやすくなるでしょう。
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