成果に直結する、学びを決めるためのビジネスプロセス:3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術(3/3 ページ)
効率的に勉強する――前に、実は自分のビジネス上の弱みがどこにあるのかを探らなくてはなりません。「ビジネスのプロセスは3つからなる」「ボトルネックを解消する仮説を立てる」といった方法で、何を学べばいいか判断してみましょう。
では、なるべくロスタイムを無くし、速やかに真のボトルネックにたどり着けるようにするためには、どうしたらいいでしょうか。答えは、
ボトルネック解消時の基準値を設定する
ということ。この基準値をクリアできなければ、ボトルネックが解消されていない、ということですし、自分が決めたボトルネックの部分を強化して、それでも決めた基準値を超えられなければ、本当の問題はほかにある、と判断して、それ以前のプロセスを検証し、本当のボトルネックを見つけ出していく、ということをやっていくわけです。
なお、この基準値を設定する場合、2つのポイントがあります。
1つは、
- 基準値は具体的であること
です。時間・数量といった、数字で表せるようなものを設定するか、または第一回の記事「感情目標を設定する」でも書いたような、具体的な相手の行動や言動を設定しましょう。このような「第三者でも判断できる具体的な基準」を決めておくことで、そのボトルネックが解消されたかどうかが明確に分かります。
もう1つのポイントは、
- 基準値は、少し努力すればクリアできる程度にし、少しずつ上げていく
です。先ほども言いましたが、ここで決めたボトルネックは、あくまでも仮決めであり、本当のボトルネックではない可能性もあるのです。そのボトルネックを解消していくにあたって非常に高い基準値を設定してしまうと、その基準値をクリアするために多大な労力と時間がかかってしまいます。それだけのコストをかけて、結果としてその部分が本当のボトルネックでなかったら、目も当てられません。
それよりも、クリアする基準値は低めに設定し、クリアできたら徐々にその基準値を上げていく、ということをやっていくべきです。そうすれば、これくらいの基準がクリアできない、ということはボトルネックはほかにある、という判断も早めにできるようになりますから、効率的にボトルネックを見つけ出し、それが解消できるようになります。
ビジネスの成果とは、いくつものプロセスが積み上げられた結果として生まれてくるものです。ぜひ、自分自身のプロセスを洗い直し、ボトルネックを見つけ出して効果的に成果を生み出していってくださいね。
2009年1月28日 人材育成担当者様向け無料プログラム体験セミナー
「イキイキと働き、自立し主体的に取り組む若手中堅社員を育てる〜セルフリーダーシップ〜」の無料プログラム体験セミナーを2009年1月28日に東京・四ツ谷で開催します。
社員のモチベーションを高め、自立型人材を育成したいとお考えの人材教育担当者の方は、ぜひご参加ください。
2009年3月14日 講師の方向け「高品質セミナー作成講座」公開セミナー
セミナーや研修の講師をされる方向けに、参加者に行動変容を起こし、成果を生み出すカリキュラムの構築手法を解説する1日セミナーを開催します。
著者紹介 水野浩志(みずの・ひろし)
マイルストーン代表取締役。「社会に活き活きと働く大人たちを生み出す」をスローガンに掲げ、リーダーシップやモチベーション創造、自己表現力養成をテーマにした企業研修や公開セミナーを実施。また研修・セミナー講師向けに、具体的な成果を生み出す効果的なカリキュラムの構築手法や講師としてのマインド、人間力創りの指導も行っている。現在、日刊(平日)で、メールマガジン「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」を発行中。
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