写真のEXIF情報からファイル名を生成する:3分LifeHacking
EXIF情報を元に、デジカメで撮影した写真のファイル名を書き換えておけば、検索やソートが容易になる。
デジカメや携帯電話で撮った写真ファイル(JPG画像)は、最終的にPCのHDDで保管するのが一般的だ。しかし、撮影したままのファイル名、例えば「IMG_2277.jpg」「Image005.jpg」といった名前のまま保管すると、エクスプローラ上で検索やソートが思い通りにいかず、イライラさせられる場合が多い。
例えば、一部のデジカメの中には、メモリカードを空にするたびにファイル名の連番が「0001」にリセットされる仕様の製品がある。この場合、新旧のファイルをPC上で同じフォルダにまとめてしまうと、どのような順序で撮影したのかさっぱり分からなくなってしまう。また、PCにファイルを移動する際、過去のファイルを上書きしてしまう事故も起こりやすい。
ほかにも、コンパクトデジカメと携帯電話など、複数のデジカメで撮った写真を同じフォルダに保管していると、ファイル名の生成ルールがまったく異なることから、ファイル名でのソートが困難になるといった問題も発生する。また、撮影後に編集したことでタイムスタンプが書き換えられてしまい、ファイル名はもちろん更新日時でもソートできなくなることもしばしばだ。
こうした場合、JPGファイルに含まれるEXIF情報を用いて、すべてのファイル名を「撮影日時_カメラ名.jpg」といった統一のフォーマットに書き換えてしまうのがおすすめだ。同名ファイルを上書きしてしまう危険もなくなるほか、複数のデジカメで撮影した画像を1つのフォルダでまとめ、撮影日時順でソートすることも可能になる。編集や書き出しによって元の撮影日時情報が失われてしまっても、ファイル名で判別できるので万一の際の保険にもなる。
撮影時に記録されたEXIF情報を元にファイル名を生成するには、「Exif Renamer」を使うのがおすすめだ。ソフトはウィザード形式になっており、EXIF情報の各項目、例えば撮影日時、カメラ型番、メーカー、F値、シャッタースピードなどをファイル名として自由に設定することができる。ファイルはドラッグ&ドロップで追加でき、大量の写真のファイル名を一気にリネームするのも簡単だ。
1つ注意点として挙げられるのは、携帯電話など一部のデジカメでは、撮影日時が分単位までしか記録されず、秒以下はすべて「00」で記録されているケースがあることだ。この場合、もし分までが同一のファイルが複数存在すると、リネームの際に一方のファイルがもう一方のファイルによって上書きされてしまう危険性がある。リネームの際にオリジナルを残し、新しいフォルダにコピーを作成するようにすれば安全だろう。
ソフト名 | 対応OS | 利用料 | 開発元 |
---|---|---|---|
Exif Renamer | Windows Server 2003、Windows XP/2000 | 無料 | Software Factory |
関連記事
- LifeHack(ライフハック)
- 第22回「デジカメ画像のEXIF情報を消す方法」
「ブログにデジカメで撮った写真を載せてたよな?」「はい。それが……?」「最近のデジカメって、いろんなデータをEXIFで保存するみたいだから、情報が漏れちゃわないかって心配になってな」 - 複数のファイル名を右クリックから一括変換する
複数のファイル名をまとめてリネームする際、作業を効率化するソフトを紹介しよう。 - Picasa2の操作Tips 3連発
Picasa2で高速に画像を全画面表示する方法は、意外なショートカットだった。スライダーバーで選べる以上に、サムネイルサイズを大きくする方法も。 - 消したデジカメ画像をオンラインで復活させる
デジカメの画像を誤って消去した──。そんな時、ソフトウェアを使って復元するのが一般的だが、オンラインでも復元できるサイトがあるのだ。 - 理想のファイル名を“付けるため”のツール
理想のファイル名は分かったけど、ファイル名付けることにそんなに時間はかけられないよ……。多くのビジネスパーソンの本音はそうだろう。それを解決するツールをご紹介しよう。 - EXIFデータを閲覧・編集、“タグ付け”も――Microsoft謹製「Photo Info」を使ってみた
デジカメで撮影した画像にマウスオーバーするだけで、F値やISO感度、ホワイトバランスなどを表示できる「Microsoft Photo Info」。メタデータの編集や“タグ付け”も可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.