町の人気レストランを社食に誘致――ファンケル:心も満たすユニーク社食
化粧品や健康食品を手掛けるファンケルは、社屋の一部を地域住民が利用できるなど、地域貢献に積極的な社風。社食の歴史にも、こうした社風が色濃く出ているとか。さっそくお邪魔しました。
化粧品や健康食品などの通信販売、店舗販売を手掛けるファンケルは、社屋の一部に地域住民が利用できるギャラリーを設けるなど、地域貢献活動に力を入れている会社でもあります。地域を大切にするという社風からか、コールセンターなどが置かれている飯島ビル(神奈川県横浜市)の社員食堂には、ちょっぴりユニークな歴史があるとか……。
社名 | 創立 | 事業内容 | 従業員数 |
---|---|---|---|
ファンケル | 1981年8月 | 化粧品、健康補助食品事業ほか | 2178人(2007年3月現在) |
ランチタイムになると、ここは社員食堂だっけ? と錯覚しそうになるほど同じ会社の人でいっぱいになる人気店、あなたの会社の近くにもありませんか? ファンケルの社員食堂を委託運営されているカフェテリア・カリンも、かつてはそんなお店の1つだったそう。22年前、当時の本社近くにあった中華料理店「カリン」に社員食堂の運営を委託。それ以来のお付き合いが続いているという。「カフェテリア・カリン」という名前は当時のお店に由来しているんですね。
「そうなんです。お店ごと来ていただいた感じですね。メニュー作りから運営まで、すべてをお願いしているんですが、お付き合いが長いので、安心してお任せしています」とは、案内をしてくださった社長室・広報ユニット広報グループの宮澤純子さん。
元中華料理店ということは、中華がメーン? と思いきや、メニューは和、洋、中とバランスよく構成されているそう。
メニュー作りを担当されているカフェテリア・カリンの野村祥一さんは、「その日の天候や、肉、魚、野菜といった全体のバランスを考えるのがメニュー作りのポイントですね。新しい食材や料理を取り入れる工夫も心掛けています」という。
通常のメニューは、定食が2種類に麺のセットとカレーが1種類ずつ。もちろんすべて日替わりだ。しかし、毎日食べにきてくれる社員のみなさんのために、特別なメニューを用意することも多いのだとか。
メニューの公表は当日。その分、食堂に足を運ぶ楽しみも増えるというものです。取材当日は、なんと「ミニ丼フェア」。食堂入り口にあるメニューを見て、目を輝かせる社員の方々も。やはり、みなさんスペシャルメニューを楽しみにしているんですね。
さて、取材班も早速試食をさせていただくことに。「ミニ丼フェア」だけあって、配膳口に並べられた丼の数は並大抵ではありません。発芽玄米を使った月見とろろ丼、鮭いくら丼、かき揚げ丼、チキンカツ丼、カレー丼、中華丼……などなど、全15種類のミニ丼がずらり。さらにサラダ、フルーツ、漬け物も用意され、すべてが取り放題で350円という大盤振る舞い! ただし、残さずきちんと食べることが条件です。
もちろん、食いしん坊の取材班は宮澤さんにもご協力いただき、全種類制覇にチャレンジ! 約5種類ずつ平らげて、本当におなかいっぱい、おいしくいただきました。ところで、社員のみなさんはどのくらい食べていらっしゃるのかしら……と拝見したところ、男性で5〜6種類、女性で3〜4種類といったようす。
「なるべく種類を食べてほしいからご飯は少なめにして、女性でもたくさん食べられるようにしました」という野村さんのねらいは、ピタリとはまったようです。
長いお付き合いだからこその信頼感や安心感を支えているのは、スタッフの方々の努力と工夫。これからも頑張ってください!
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