HP、“1枚2.24円”でコスト削減のA4カラーレーザー複合機:仕事耕具
日本HPのビジネス向けA4カラーレーザー複合機「HP Color LaserJet CM3530 MFPシリーズ」は、モノクロ印刷時のランニングコストを抑えたモデル。カラー出力制限機能を備えた管理ソフトと組み合わせて、プリンティングコストを削減できるという。
日本ヒューレット・パッカード(HP)は2月19日、ビジネス向けA4カラーレーザー複合機「HP Color LaserJet CM3530 MFPシリーズ」を発売した。価格は、「HP Color LaserJet CM3530 MFP」が35万4900円、ファクス機能とステープラー機能を標準搭載した「HP Color LaserJet CM3530fs MFP」が41万7900円。

ファクス機能がオプションとなる「HP Color LaserJet CM3530 MFP」(左)と、ファクス機能とステープラー機能を標準搭載した「HP Color LaserJet CM3530fs MFP」(右)「CM3530 MFPシリーズ」は、3〜10人程度の小規模部署に適したA4カラーレーザー複合機。1枚あたりの印刷コストはモノクロ2.24円と、「他社のA4カラーレーザー複合機の3.00〜3.65円と比較してランニングコストが低い」(日本HP)という。
組み込みWebサーバ(EWS)と、Webベースの管理ソフトウェア「HP Web Jetadmin」を搭載し、ネットワーク上のプリンタの稼働状況や消耗品の状態などのステータスを一元管理できる。また、「HPカラー・アクセス・コントロール(CAC)」機能によって、アプリケーションやユーザー権限に応じてカラー印刷を制限できる。
「CACによって、メールクライアントソフトからの印刷はすべてモノクロにする、特定のユーザーだけにカラー印刷を許可する、といった設定を行えば、モノクロ印刷時の低ランニングコストを生かしたコスト削減が可能」(日本HP)。
プリンタ/コピー/スキャナ/機能が利用でき、CM3530fs MFPはファクス機能も標準搭載する。自動両面印刷に対応し、印刷速度はカラー、モノクロともに毎分30枚、ファーストプリントタイムは11.3秒未満。給紙量は350枚。スキャナはADF(自動紙送り装置)付きのフラットベッド式で、解像度は最大で600dpiまで対応する。このほか、CM3530fs MFPは本体側面のくぼみに紙を差し込んで綴じられる「コンビニエンス・ステープラー」も備えている。
インタフェースとしてギガビットイーサネット、USB 2.0ポート、FIHポート、EIOスロットなどを備える。サイズは、CM3530 MFPが515×519×560.5ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは47.6キロ。CM3530fs MFPが543×519×560.5ミリ、重さは48.4キロ。
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