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足踏みするプロジェクト、突破口は「チームビルディング」:研修に行ってこい!(1/2 ページ)
プロジェクトがなかなか進まない――。工場建設プロジェクトを例に、期限が決まっているプロジェクトが停滞してしまっている時の突破口を探っていきます。
期限が決まっているプロジェクトの会議などで、積極的に発言せず「当事者意識がないのでは?」と思ったり、次の会議までにやるべきことをせずスケジュールが押してしまって、「責任感(やる気)があるのか?」と思った経験はないでしょうか?
今回は、期限が決まっているプロジェクトの会議などが停滞してしまっている時の突破口となるポイントを紹介しましょう。ポイントは以下の3つです。
1:本音を言える場を設ける
- 会議を離れたイベント(例:食事会、飲み会、ボーリング大会、ドライブなど)、メンバーが気軽に参加できそうな場を設ける
イベントの企画が難しい際は、ミーティングの中で、チームワークゲームなどを取り入れるのも一考です。ポイントは、上下関係や、役割を越えて、お互いに楽しむ。何でも気軽に話しやすい、相談できそうな雰囲気を作ることが大事です。
2:メンバーにとってのメリットを明確にする
この仕事が、
- わたしたちのお客様にとってどのような価値につながるか
- それにより、自社にとってどのようなメリットがあるか
- その結果、自分達や家族にとってどのようなメリットがあるか
をはっきりさせます。
プロジェクトによっては、なかなか意義が見いだせないものもありますが、そういう時は「この仕事が終わったら、盛大な打ち上げをしよう!」というみんなのモチベーションが高まるようなイベントの企画でも構いません。チームにとっての共通の目的、目標を作ることが大事です。
3:プロジェクトのルールを再確認する
- 全体のスケジュール:いつまでに、何を
- 役割分担:誰が、何を
- 意見を言う際のルール:相手の意見を批判しない、必ず1回は発言するなど
- 保留に関するルール:結論が出ない時の対応を決めておく。情報を集め、次回必ず決定するなど
- 期限に関するルール:担当する仕事が遅れそうなときは、どのタイミングで責任者に報告する、ないしは、手の空いている人が手伝うなど
- 会議後のコミュニケーションのルール:報告、連絡、相談は、誰を中心に、どのような手段(メール、電話、回覧)など
など、ルールをみんなでまとめ、再確認しておくといいでしょう。ここで大事なのはみんなでまとめることです。これを「チームビルディング」といいます。
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