細かすぎてDM10ユーザーにしか伝わらない? 新ポメラ「DM20」の良さ:帰ってきた「ポメラで書くポメラ日記」(2/2 ページ)
1年ぶりに発売されたポメラの新機種「DM20」。DM10ユーザーだった編集部ヨシオカは、さっそく1台お借りしてDM20で記事を書いてみることに。果たしてDM10の不満点はきっちり解消されているのでしょうか?
さりげなくATOKが便利になってます
このほかにも細かすぎてDM10のユーザー以外にはとても伝わらなさそうな改善ポイントが満載なDM20なのですが、最後に1つだけ、ATOKの話を。
以前も書いたとおり、ポメラに使われているのは組込用のATOK。ユーザー辞書も小さいし、Windows用やMac用ATOKと違い、表記のゆれや誤用を指摘するなどの機能もありません。細かいところは仕方ないとしても、最初のころなかなか慣れなかったのが、表示された変換候補を見て数字キーを押すと、変換された結果ではなく、その数字が入力されてしまうことでした。DM20では変換候補を数字で選べるようになっています。これ、小さな変化ですが私にとっては大きな改善ポイントで、おかげでDM10より素早く&ストレスなく入力できています。
もう1つ、ATOKのオプション辞書を登録できるようになったのも大きな進化。30種類のオプション辞書の中から、10種類を選択、登録できます。ランドマークや温泉、山の名前といった地名系の辞書が意外に充実していてびっくりしました。専門用語を多く使う人は絶対うれしいはず。
私は特に専門用語は入力しませんが、顔文字辞書、和英辞書を登録してみました。携帯にデータを送れることを思うと、「あせ」と打って「(^^;)」と変換されるのは悪くない話です。また、「こーひー」と打って「coffee」と変換されるのもちょっと便利。それほど多くの単語が登録されているわけではないので過剰な期待は禁物ですが。
そうそう、最後にもうひとつだけキーボードの話を。今回、発表会会場で新品のDM20を触って「キーのバネ感というか、はね返りが(DM10より)強くなって、打った感触が気持ちよくなった気がします!」と、お会いした開発者の立石さんに言ったところ「キーボードは塗装以外変えてませんよ。普段使っているポメラはキーが少しへたったのでは?」という返事でした。ポメラ発売から1年。もし私のように新型ポメラを触って「打ち心地が違う!」と感じたら、それはあなたのポメラがちょっぴりキーボードがへたっている、のかもしれません。
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