Twitterオフ会にぴったりのプライベート名刺作成サービス5つを試す:使えるビジネスサービス比較2010(1/4 ページ)
オフ会などで使うプライベート名刺の需要が増えている。今回は、Twitter上からの発注が可能な名刺作成サービス3つと、オフ会などで見かける頻度が高いミニカード2つ、計5つを実際に発注して比較する。
Twitterなどを通じて、これまで面識がなかった人とオフ会などで顔を合わせる機会は、これまでになく増えていると言える。出席者が多く、また初対面の割合が高いオフ会だと、顔と名前を一致させるだけで一苦労だ。とくにTwitterの場合、アイコンで記憶されている率が非常に高いので、ユーザー名を口頭で伝えても分かってもらえず、アイコンを見せて初めて「ああ、アナタですか!」となることも少なくない。
そんなわけで、Twitterのアイコンなどをコンパクトにまとめたプライベート名刺があると、オフ会の際になにかと重宝する。昨今は家庭用プリンタの性能もアップし、名刺カードサイズの用紙を買ってくれば、ちょっとした名刺であれば自宅でかんたんに自作できてしまう。とはいえ、デザインをいちから起こすとなるとやはりハードルは高いし、紙の質にも制限はつく。いかにも自作したという体裁がにじみ出ている名刺に抵抗がある人も少なくないはずだ。
こうした場合におすすめなのが、オンラインで発注できる名刺作成サービスだ。最近ではTwitterのアイコンやプロフィールをそのまま取り込んでくれるサービスも登場しており、労力がかからないよう工夫されている。サービスによってはQRコードが自動的に挿入されたり、1枚ごとに片面のデザインを変えられるといった付加価値もある。
今回は、Twitter上からの発注が可能な名刺作成サービス3つと、オフ会などで見かける頻度が高いミニカード2つ、計5つを実際に発注し「発注から納品までの対応全般」および「名刺としてのクオリティ」についてレビューしてみたい。
5社のサービスを実際に発注して比較
今回比較するサービスの選定条件は以下の通りだ。
- TwitterのIDを入力することで必要事項が半自動で入力できること
- 同一サイト上で印刷までワンストップで行えること(提携サービスとの連係可)
以上の条件に合うサービスとしてリストアップしたのが、以下の3つだ。
また、1つめの条件には該当しないのだが、オフ会などで見かける機会が非常に多い以下2つのサービスについても、併せてリストアップした。
今回は以上5社についてテストを実施。いずれも発注は金曜の午後に行うものとし、注文枚数については50枚以上で最も安価なプランを選択するものとした。オプションおよび送料についても、なるべく安くなるようにチョイスしている。
なお、以降の説明は今回オーダーしたプランに限定したもので「対応しない」と記述してあってもほかのプランでは対応する場合もある。また例えば所在地のテキストエリアに電話番号などを書き込むといった、個人の創意工夫で可能になる「裏技」については、キリがないので言及していない。あらかじめご了承いただきたい。
価格重視の「Twit Card」
まず1社目は「Twit Card」。Twitterからの自動読み込みに対応したシンプルな名刺作成サービスだ。フォントやレイアウトなどの自由度は後述のサービスに比べると劣るが、1枚10円を切るコストパフォーマンスの高さは魅力。印刷以外にPDFを作成してダウンロードすることも可能だ。
フォームにTwitter IDを入力してデザインを選択すると、アイコン、名前、所在地、Twitter ID、URL、プロフィールを読み込んでプレビュー表示する。デザインは色違いの8種類プラス6種類、さらに任意の画像ファイル(PNG形式)もアップロードできる。ただし、フォントの種類やサイズ、配置は変更できず、要素も足せない。またオモテ面左下のTwit Cardのロゴは消せないようだ。Twitterのプロフィールは160字だが、ここでの表示は140字までで、それ以降は切り捨てられるのも気になった。
そうこうしてデザインが決まったら、下段にある「名刺印刷サービス」というボタンをクリックしよう。すると、印刷を請け負う別会社のフデビンのWebサイトに移動し、会員登録することになる。今回のプランは100枚998円の1択で、送料は無料。お届けは7〜10日後と表示されている。入力が終わったら次画面で支払い方法をクレジットカード/イーバンク銀行/銀行振込の中から選択する。コンビニ払いには非対応だ。
今回は金曜午後に注文したが、週明け火曜日に発送済メールが届き、商品は木曜に到着した。後述のツイ名刺よりは1日遅いが、1週間以内に届いているので問題はないだろう。発送済メールにはヤマト便の伝票番号も掲載しているので、ステータスの確認も容易だった。なおメールは注文完了時と発送時の2回にわたって送られてくるが、送信元は印刷を請け負う「フデビン」で、とくに2通目のメールについては文面のどこにも「Twit Card」という文言がなく、やや戸惑った。
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