ゴールデンウィーク必読! 夫婦で読みたいマンガ5作と書籍1冊:夫婦で始める“エクストリームコミュニケーション”
エクストリームコミュニケーションは終わりましたが、まとめ記事として、「実践のコツ・アドバイス」や「オススメのマンガや書籍」をご紹介しようと思います。
夫婦間のコミュニケーションは難しいもの。付き合いも長いと、話題もなくなります。年中一緒に暮らしていれば、会話のネタも尽きてきますよね。そこで、ごくごく普通の夫である私が試行錯誤の上に発見した、ちょっと変わった夫婦間の「エクストリームコミュニケーション」をご紹介しています。最終回の今回は、皆さんに実践してもらう際にお役に立つよう、アドバイスやチェックリスト、オススメのマンガなどを紹介します。
エクストリームコミュニケーションを終えて
これにて連載は終了――なのですが正直に言って、とても疲れました。連載開始にあたり、各ジャンルの10ほどのテーマを毎週末におさらいしたわけですが、ときに5時間にもおよぶマラソンのような長丁場を(食事をとるのも忘れて)こなしてきたのがその理由です。
ただ、非常に心地のよい疲れであり、有意義であったことは間違いありません(われわれは連載のために一気に複数テーマを話し合う必要がありましたが、皆さんはこんなことはせず、1回1テーマだけで十分でしょう)
われわれが話してきたことに興味を持って「ウチでも試してみようかな」と感じたならば、ぜひトライしてみてください。互いの新たな一面が見つかったり、長年の疑問が解消して、スッキリできると思います。以下、エクストリームコミュニケーションの経験をもとに、せん越ながらコツ(のようなもの)を紹介しましょう。
4つのアドバイスとチェックリスト
- 静かでリラックスできる環境を用意する:どうしたってまじめな話になるので、静かに話せる環境を用意したいです。雑音の元になるTVやラジオは消し、お子さんや赤ちゃんがいるなら寝静まっている早朝か深夜を選びましょう。盛り上がっている途中で邪魔が入るのは、大きなストレスになります。私たちは、定期的に時間(土曜の朝食後)を設けるようにしました。落ち着ける場所ならアウトドアやカフェもありでしょうが、赤の他人が近距離にいると、気になるテーマもあります。なので、2人きりになれる場所がよいと思います。
- 自然体で、準備はせずに:目的は、正解を求めることでも、議論に勝つことでもなく、正直に打ち明けて理解を深めることです。ですので、事前に「ああ言おう、こう言おう」と考えをまとめる必要はないです。むしろノープランのほうが、自然体で心の赴くまま話せると思います。私は記事を書くために、大学ノートにメモを書きながら話をしました。が、メモを取る必要はまったくありません。感じるまま、思い浮かぶまま、気軽に手ぶらで話せばいいと思います。ただ、何を話したのか途中で分からなくなってしまうかもしれないので、
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
を用意しました。ダウンロードしてお使いください。 - 1トーク、1テーマに集中する:堅苦しいルールは一切ないですが、1点だけ。「テーマは1つに集中」させましょう。寄り道はかまいませんが、テーマがあっちに行ったり、こっちに逸れたりすると、何の話をしていたのかもあいまいになりますし、終わった後の達成感も味わいにくくなります。
- 批判と評価はナシ、でもツッコミは遠慮せず:障害があるとしたら、それは「相手に対して、ええかっこしたい」邪心、「気の利いたことを言って、頭のいいところを見せたい」欲、「人格否定されたくない」恐れ、なような気がします。勝手知ったる夫婦であれば、今さら取りつくろうことも少ないと思いますが、交際期間中だったり、新婚間もなかったりすると、遠慮を感じるかも。相手の言うこと全てを肯定できなくても、理解しようという心構えは持っておいた方がよいでしょう。
あと、考えに食い違いがあったら、「どうしてそう思うの?」「何かキッカケがあったの?」「それってこういう解釈であっている?」「こういう状況でも、その考えは変わらない?」と追加質問はドンドンしあってよいでしょう(質問は、追求モードではなく、より理解したいんですモードで)。
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