会議をしても、成果が得られないのはなぜか?:「動かす会議」で会社を変えよう(2/2 ページ)
最近、「会議を重ねているのに、めぼしい結論や成果が得られない」という声を聞くことが増えています。会議で成果や結論が出ないのはなぜか? 本記事では、そういうときに疑うべき3つのポイントをお教えします。
(3)個人的な感覚をもち込む必要がある
話し合う内容によっては、その組織の一員ではなく、個人の意見や感覚を持ち込む必要があることがあります。
個人の意見とは、商品でいえばユーザーの声、政治でいえば国民の声にあたるもの。こういった声を踏まえたものでなければ、議論は一般論の域を出ないものになってしまうからです。
ところが会議には概して、個人的な感想を口にしにくい雰囲気があります。理由としては、(1)ビジネスアワーにビジネス活動の一環として行われるため、どうしても公的な雰囲気になってしまう (2)出席者の間に役職の違いや立場の違い、先輩・後輩といった序列があるため、改まったものになってしまう などが考えられます。
こういう雰囲気の中では、だれしも"地"を出しにくいものです。そのため、議論が一般論化してしまい、目立った成果が得られないのです。
環境を変えてみる
上述の3つの要素を含む課題は、本来は議題に据えにくいもので、会議での解決に適していません。こういった課題をいくら会議で取り上げても、成果が得られにくいということになるのです。
そんな時は、環境を変えてみましょう。例えば会議室から出て、写真のような場所で対話を行うことで、参加者が「地」を出した議論をすることができます。
今回は「会議での解決に適する課題とそうでない課題」というテーマを取り上げてみました。次回はもっと具体的に、会議の開始時に使えるテクニックをお教えします。(宮井 弘之)
※この記事は、誠ブログ「『会議で成果が得られないのはなぜか?その1」「会議で成果が得られないのはなぜか?その2」より転載しています。
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