「自分には可能性がある」という20代、では30代は?:30代にしておきたい17のこと(4/4 ページ)
20代は「自分の可能性を信じられる時代」だ。「こんなことができるはず」といったイメージがあって、それに向かって進んでいけた人も多かっただろう。では、30代はどんな時代なのだろうか。
自由が少しずつ 奪われていく30代
30代は、ある意味では受難の時代ともいえます。なぜなら、決めていく必要のあることは、実にたくさんあり、ストレスがいっぱいだからです。
パートナー、仕事、住居を見つけるなどの個人的なことだけでなく、介護などで親の面倒を見なければならなくなる人もいるでしょう。
お金も稼がなければならない。
パートナーや家族のニーズに応えなければならない。
自分だってどう生きたらよいかよく分からないし、遊ぶ時間も欲しい。キャリアも、方向性も中途半端だし、昔夢見た留学も、このままいけば、なんとなく夢のままになりそうな感じ……。
そういうときに、子どもができて、生まれたりします。もちろん、それは人生最高の喜びでもあるはずですが、パートナーが手伝ってくれない、自分を見てくれないというような不満を感じるようにもなります。職場でも家庭でも、自分のことを理解してもらえない、自分の時間が持てない、好きなことができない……10代、20代の自由さが一瞬にして萎むのが30代なのです。
20代の頃、時間とお金がないと感じたことも多かったでしょうが、30代は、その両方ともの自由がなくなります。子どもがいて、夫婦共働きで、自分の両親のどちらかが病気がちだったりしたら、1日に数分の時間でさえ、ゆっくりすることはないかもしれません。お金も、独身のときには自由に使えていたのに、30代になったら全然使えなくなります。大学時代のほうがお金持ちだったと自嘲気味に語る30代の人も多いのです。
シングルの人も、両親との関係で、感情的に相当揺さぶられることでしょう。油断すると、仕事、家族などに振り回されて、よく分からないうちに、慌ただしく過ぎていくのが、30代なのです。
(次回は「お金と真剣に向き合う」について)
関連記事
- 上司が部下に言ってはいけない、10のセリフ
会社の中で「課長」が与える影響力は大きい。現場におけるキーパーソンであり、課長次第で、業績も部下の成長も大きく左右される。今の時代、課長が身につけておくべき能力は何だろうか。本連載では、課長が身につけておくべき「上司力」について考えていきたい。 - 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - 「休みやすい会社」と「休みにくい会社」――どんな特徴があるの?
「仕事を休みたいけど、ウチの会社はそんな雰囲気じゃないんだよねえ」といったビジネスパーソンも多いのでは。気軽に休める会社とそうでない会社には、どのような違いがあるのだろうか。 - どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 - 不安や悩みを相談できない――そんな人にオススメの方法
職場の人間関係に悩んだり、過大な目標に悲鳴を上げている人も多いのでは。「悩みや不安は人に相談したほうがいい」といった声をよく聞くが、そもそも相談するのが苦手な人はどうすればいいのか。そんな人に「ココロの整理の仕方」を紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.