検索
レビュー

“自炊の定番”が一新! PFU最新ドキュメントスキャナ「ScanSnap iX500」を試す(前編)仕事耕具(2/3 ページ)

PFUのドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズに新しいフラッグシップモデル「iX500」が加わった。「S1500」の直系進化モデルだ。従来の機能はほぼそのままに、読み取り速度の高速化や無線LAN対応などを果たした。発売に先駆けて実機を借りることができたので、その使用感を試した。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

無線LAN搭載! ただしPCからの利用にはUSBケーブル接続が必須


背面にあるWi-Fi切り替えスイッチとWPSボタン。無線LAN接続しない場合はオフにしておける

従来からある「モバイルに保存」機能。スキャナ本体ないしPCからの操作でスキャンを実行し、完了後にスマートフォンへ転送する仕組み。iX500ではスマートフォンから直接スキャン操作できるようになる

 「GI」プロセッサーによって実現したもう1つの機能が、Wi-Fi(無線LAN)対応だ。これにより、iX500をスマートフォンから手軽に利用できるようになった。IEEE 802.11b/g/nに対応する。スマートフォンからのスキャンには、iPhone/Androidに対応した専用アプリ「ScanSnap Connect Application」を使う。こちらについては後編で詳しくリポートしたい。

 従来機のS1500でもスマートフォンとの連係機能が利用できた。ただし、スキャン完了時のタスク操作をPC側で行い、後から転送するという仕組みである。これに対し、iX500はルータ経由でスマートフォンと直接通信するPCレスの利用が可能だ。このため、細かな設定をタッチ画面上で行うことも可能になるという。

 ただ現時点において、iX500のWi-Fi機能については若干の疑問もある。筆者は「Wi-Fi対応スキャナ」と聞いた場合、Wi-Fi対応複合機(スキャナ内蔵プリンタ)と似た使用感を思い浮かべる。スキャナとルータがワイヤレスで接続され、LAN内部での共有が可能になる。これにともなってUSBケーブルが一切不要になるというイメージだ。もちろん、Wi-Fiの電波が届く範囲であれば、機器をどこにでも置けるはずだ。

 しかしながらiX500は、PCからスキャン機能を利用する際にUSBケーブルが必要となる。ルータとダイレクトに無線接続する機能があるにも関わらず――だ。つまり、Wi-Fi対応機器の隠れたメリットである「レイアウトフリー」とはなっていない。メインで使用するPCから、USBケーブルが届く範囲内にしか、設置できないのだ。


無線LAN設定のためのサポートソフトなどもあるが、あくまでも「モバイル機器」接続のためものとなっている。iX500とルータをWi-Fi接続できるのであれば、スマートフォンだけでなく、PCからもアクセスしたい!

 筆者は複合機を普段から愛用しており、現にWindows PCからでも、その複合機のスキャン機能をワイヤレスで利用できていた。それだけに、iX500の仕様に現に触れて「あれ、インストール時の設定を何か見落としたかな?」と思い、マニュアルを熟読してしまったほど。しかし、少なくとも現状においては「iX500のWi-Fi機能はスマホ専用」なのだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る