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何のために生きているのか? 30代で考えなければいけない30代にしておきたい17のこと(2/4 ページ)

現実的な人生と向き合い、生きる目的を考えるようになる30代は、自分の才能を発見する最後のチャンスでもある。何であれ、生きる目的やライフワークをしっかりと持ち、幸せな人生を送りたい。

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人生の目的は、自分らしく生き、人とつながること

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『30代にしておきたい17のこと』(だいわ文庫)

 人生には、3種類の生き方があると私は考えています。

 それは、「オブリゲーション(役割)ベース」「モチベーションベース」、そして、「インスピレーションベース」の生き方です。

 オブリゲーション(役割)ベースの生き方はやらなければいけないことだらけです。親として、子どもとして、上司として、部下として「To─doリスト」に追いかけられています。

 一方、モチベーションベースの生き方は、やりたいことを情熱的にこなしていきます。しかし、いったんやる気が低下してくると、がんばってモチベーションをアップする必要があります。自分にご褒美を与えるなど、たえず気合いを入れ続けなければ、情熱は長続きしません。こういう生き方を続けると、どこかに無理が出てきます。

 インスピレーションベースの生き方は、深いところから静かな情熱がわき出すような生き方です。そのため、一時的に興奮して全速力で走ったり、途中でやる気をなくしたりすることはありません。 人生のもっとも中心の部分で確信しているので、迷ったりすることはないのです。かといって狂信的なわけでもなく、とても穏やかで、それでいてパワーに満ちています。

 インスピレーションベースで生きている人と出会うと、深いところで何かを感じます。あなたには、深い泉からわき出るようなインスピレーションがあるでしょうか? もし、それを30代で見つけることができたら、その泉からは、幸せ、心の平安、豊かさが、生涯に渡ってわき出てくることだと思います。

 私は、最終的な人生の目的は、自分らしくあることと、そして、そのままで人とつながることだと思っています。自然と自分らしくいればいいので、何も足したり引いたりする必要がありません。

 そして、豊かな人生とは「自分の大好きな人と、大好きな場所で、自由に時間を過ごすこと」です。これ以上のぜいたくを私は知りません。これは多額の費用もかかりませんし、何か才能がないとダメだということもありません。いまの私にとって、ファーストクラスで世界一周旅行することよりも、家族で河原を散歩することのほうがよほど豊かな体験です。

 そのためには「自分が誰か」を思い出すことです。自分が何をやりたいのか、何をやると幸せなのかを知ることです。

 そのためには、目の前の選択肢の中でいちばんワクワクすることを選び、大好きなことを毎日やることです。それがきっと、あなたが生まれてきた目的につながっていきます。

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