朝型生活でメリハリある生活を――遠隔地で働くワーカーのスタイル:Re:Work !(1/2 ページ)
「東京で働いていた約20年は、とにかく仕事に追われていた」――。そう話し、今は沖縄でフリーランスとして働く川平勝也さんに、日々過ごす中で見えてきた時間の活用法などについて聞いた。
連載「Re:Work」とは
今、働き方を見直す動きが増えています。新しい考え方やサービス、プロダクト。こうしたものを活用して働き方を変える人がいる一方で、現実にはそう簡単にいかず苦悩をガマンしている人も多いはず。「練り直す」「再生する」「再加工する」という意味の「rework」が、この連載の由来です。すべてを変えることは難しいかもしれませんが、まずは少しだけでも「Re:Work」してみませんか?
インターネットの恩恵で、どこにいても仕事ができる人もいることだろう。前回はその事例として、沖縄県を拠点に働く3人のワーカーを紹介した。現在の働き方に至った経緯はそれぞれだが、今の働き方を実現できた背景にはインターネットの普及があった。
では実際に、彼らは毎日どのように仕事をしているのか。また、どのような生活を送っているのか。今回は前回登場した川平勝也(かわひら・かつや)さん(48歳)にスポットを当てて、日々の過ごし方を聞いてみた。
「早寝早起き」でメリハリのある生活を
川平勝也さん。沖縄県出身。東京都内でデザイン事務所を20年以上営み、2008年に沖縄でWebデザインを中心とした活動を開始。日本グラフィックデザイナー協会にも所属し、デザインによる地域活動にも取り組む
川平さんは自身のスケジュールを自分で管理することで、生活リズムを意識するようになったという。
「東京で働いていたころはとにかく仕事に追われて、徹夜することもよくありました。今はどんなに忙しくても、徹夜しないように時間をコントロールしています。徹夜することで、結局は効率が下がったり、生活全体が狂ってしまいますから」
いつも22時ころには就寝して、朝は5〜6時に起きる生活。夜中まで飲み歩くことは、最近ではほとんどないという。生活全体にメリハリができて、むしろ仕事にも集中することができるのだとか。
趣味の「庭いじり」は毎日の日課
起床時間が早くなった川平さん、毎朝の「庭いじり」が日課になった。家庭菜園を、毎朝眺めたり手入れしたりする。那覇で購入した自宅は、なんと川平さん自身のデザイン。自宅の家庭菜園を、毎朝眺めたり手入れしたりするのが日課になっている。
「ほら、すごいでしょ?」
そう言って見せてくれたゴーヤは、大きく育って美味しそう。
「毎朝起きて庭いじりをしていると、1日が始まるなっていう気がするんです。それはネガティブなものではなく、今日も頑張ろう! というすがすがしい気持ち。ちゃんと手入れをして育てれば、こんなに立派な野菜が育つんですよ」
そう語る川平さんの表情は、とにかくうれしそうだった。庭いじりの後に、庭を眺めながら飲むコーヒーもまた格別だという。ゆったり時間こそ、川平さんの求めていたものなのだろう。
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