第2回 スマホの支払い、小さな節約の積み重ねでここまで下がる:誰でも簡単! LTE対応スマホ初心者の料金節約術(2/3 ページ)
パケット料金の定額プランが一般的なLTEのスマートフォンでは、料金を節約する余地があまりないように思えます。しかし、小さな節約の積み重ねで、毎月の支払額を抑えられるケースもあります。さっそく請求書を見直してみましょう。
ケータイ会社の専用サイトで料金明細をチェックしよう
そもそも「スマホの料金明細を見たことがない」という人もいるのではないでしょうか。とくに毎月の支払いをクレジットカードにしていると、引き落としの金額だけを見ていて内訳を知らないということもあります。
最近はまた、ペーパーレス化の流れで、ケータイ会社各社が請求書や明細書を電子化しています。LTEスマホに機種変更する際、専用サイト(「My docomo」「auお客さまサポート」「My SoftBank」「My EMOBILE」)で料金を確認できることから、紙の請求書の発送をやめる手続きをした人もいるでしょう。
紙の請求書をやめると料金面ではお得になりますが、料金のチェックはおろそかになりがちです。各ケータイ会社の専用サイトには、スマートフォンの電話番号やID、パスワードを使ってログインできるので、まずは自分の料金明細をチェックしてみましょう(ここではPCサイトを紹介していますが、もちろんスマートフォンからもアクセスできます)。
これは「My docomo」のトップ画面です。左側に「料金の確認・お支払い」があるのが分かります。
さらに6月の利用分をチェックしてみます。
これが利用内訳です。筆者は「タイプXiにねん」「Xiパケ・ホーダイ ライト」「spモード(インターネット接続料)」に契約しています。まったく通話をしていないので、原因1の通話料が発生していません。
原因2のスマホの分割支払いもありません。筆者は一括支払いでスマートフォンを購入したので、スマートフォンの分割代は支払わなくていいのです。毎月の割引である月々サポートの「−3300円」だけがあります。これで一気に請求金額が減りました。
しかし、原因3の「オプション代」、原因4の「月額サービス」はたくさんあります。例えば「ケータイ補償お届けサービス」は月380円。これはスマホを壊さない自信があるなら不要でしょう。
「dビデオ」や「dアニメストア」「dヒッツ」は月額課金のサービスで、合わせて1200円/月を支払っています。動画を見たり音楽を聴いたりしないなら、これも不要です。これらのサービスは解約後に再契約できるので、例えばdビデオなら見たいドラマを見終わったら解約し、また見たいドラマがあったら再契約すればいいでしょう。
ケータイ会社の専用サイトは「契約内容」の確認や変更にも対応しています。
筆者の場合、割引のおかげもあって支払い合計額は月3447円。LTEスマホで月4000円以下の支払い額になりました。さらに上述した4つの月額課金のサービスをやめれば、さらに安い1867円/月になります。
しかし、スマホ料金はこれだけではありません。Google PlayやApp Storeからアプリを購入していませんか? その中には月額課金のアプリもありませんか? それらをクレジットカードで購入していると、ケータイ会社の明細には表示されませんが、料金は発生しています。これはGoogleアカウントやApple IDのメールで確認しておきましょう。
通信キャリア各社は、使いすぎを防ぐための施策として、利用料金が一定額に達するとメールで知らせるサービスを提供しています。これを利用する手もあります。また、あえて紙の請求書を発送してもらうのもいいでしょう。有料ですが、それで料金をチェックしやすくなるのならアリでしょう。逆に、「紙の請求書が届いているが、専用サイトを見てチェックしている」という人は、紙の請求書の発送サービスを解約しましょう。
一定額通知、請求書発送サービスの料金は以下の通りです。
通信キャリア | NTTドコモ | au | ソフトバンクモバイル | イー・モバイル |
---|---|---|---|---|
サービス名 | 一定額到達通知サービス | 料金安心サービス | 一定額お知らせサービス | なし |
申込 | 必要 | 必要 | 必要 | なし |
料金 | 無料 | 無料/月105円※ | 無料/月105円※ | なし |
※通知のみは無料、一定額に達すると利用を停止するサービスは月105円
通信キャリア | NTTドコモ | au | ソフトバンクモバイル | イー・モバイル |
---|---|---|---|---|
請求書発送サービス | あり | 紙請求書発行 | 請求書オプション | 請求書発行サービス/明細発行サービス |
料金 | 無料 | 1請求書52円 | 月105円 | 月157円/月105円 |
ドコモはどちらも無料で利用できます。auは請求書の発行をしても安くて済みます。なおauとソフトバンクの一定額通知サービスに月105円があるのは、「一定額に達すると利用を停止」するサービスもあるからです。お知らせだけなら無料です。
イー・モバイルは通知サービスがありません。有料の請求書発行サービスと明細発行サービスがありますが、請求書発行サービスには明細発行サービスも含まれています。
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