マーケ担当者に女性が多い5つの理由:マーケターの失敗録
できる女性マーケ担当者は固定概念通りの行動を取りません。類は友を呼ぶ、と実感できます。独断と偏見でマーケ担当者に女性が多い理由を考えてみました。
「女性シェフはなぜ少ないのか?」
という話を女性のマーケ担当者としていたとき、逆にマーケ担当者に女性が多いのはなぜか? という疑問が湧きました。数えたわけではありませんが、私の周りのマーケ担当者には、女性が多いです。
日本でも外資系企業のマーケ担当者は男性よりも女性のほうが多いところがあります。アジアでは顕著に現れます。アジア・パシフィック会議に出てくる11カ国中、男性マーケ担当者が参加したのは、日本含む、タイ、インドのわずか3カ国だけ。市場トップの座を勝ち得ているマーケ担当者の大半は女性です。
そこで考えてみました。マーケ担当者に女性が多い理由を。
こちらのブログ(英文)を参考にしながら、気軽に聞ける友達の女性マーケ担当者(日本、米国、フィリピン)に質問してみたところ、以下の共通項が見えてきました。
1.コミュニケーションに優れている
そもそも生物学的に男女の脳を比較したとき、男性より女性のほうがコミュニケーションを通じて相手の感情に対して敏感になれます。
マーケティングは社内、社外ともに他部門との調整が多いところです。言語が合わない人たちと毎回ギリギリの交渉を行う必要があります。こんなときにこの強みは非常に有効です。
2.顧客を想像する力が強い
女性は調査に優れています。右脳と左脳をつなぐ細い糸状の繊維が200メートル強あって、左右の行来が新幹線のように速いです。調査において、定性、定量的にバランス良く顧客を想像する力があります。
自社のサービスがどんな人に喜んでもらえるのかを知ることは、マーケティングで最も重要なことです。
3.仕事に無駄が少ない
特に既婚者で子どもがいる女性は仕事に無駄が少なくなります。どうしても限られた時間内で仕事をせざるえないので、自然に仕事内容は濃くなります。必要/不必要と意思決定をとてもシンプルに、速やかに行います。
この出張はほんとうに必要だろうか? この会議はどうしても必要だろうか? このマーケティング活動は目標に近づくために必要なことだろうか?
残業=美徳と思っているチームにできる女性マーケ担当者がいない理由がうなずけます。
4.エゴをださない
スティーブ・ジョブズ、ジャック・ウェルチのように自分が世界の中心と考えません。冷静に誰がどのようにこのブランドを語るべきかを見定める能力があります。
トップがメディアの前で自社ブランドを話すとき、側近に女性の広報、女性マーケ担当者が必ずいます。
5.固定概念通りの行動を取らない
フォーチュン誌の世界で最も有力な女性50人に選ばれたフェイスブックCOO シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)著書『LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲』からの文章を紹介します。
人間は固定概念に基づき他人を判断する。男性は一家の大黒柱、決断力がある、リーダーシップをとる。女性は家事や育児をする、細やか、献身的など。仕事で成功するためのさまざまな資質はすべて男の特徴と見なされる傾向にある。固定概念通りの女性らしくふるまっていると、男性のようなチャンスをつかむのは難しい。
できる女性マーケ担当者は固定概念通りの行動を取りません。類は友を呼ぶ、と実感できます。独断と偏見でまとめてみましたが、いかがでしょうか? 何か別の視点あれば教えてください。
※この記事は、誠ブログのマーケターの失敗録(T_T):マーケターに女性が多い5つの理由より転載、編集しています。
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