プラネックス「充電大王(テーブルタップ型USB充電器)」は、「大王」と呼ぶにふさわしいか?:kei_1のモバイル・クラウド・言いたい放題(2/2 ページ)
スマートフォン、タブレット、デジカメ、ノートPC……。複数の端末を持ち歩いていて課題なのが「充電」の問題ではないだろうか。プラネックスが出しているテーブルタップ型USB充電器「充電大王」は救世主となるか、試してみた。
充電大王はこんなに便利
それが「充電大王」を使うと、一目瞭然、かなりすっきりだ。
しかも、充電大王の魅力はこれだけではない。
充電大王のUSBポートのうち1つには、「2.1A」と書かれている。
大抵のUSB機器は充電時500mA(=0.5A)程度電流を流す設計になっているのだが、中にはiPadのように、充電時に1.2A以上の電流が必要な機器がある。例えばiPadをiPhoneのACアダプターや、PCのUSBポートに接続したとき、「充電していません」というような表示がされるのを、iPadユーザーはよくご存じと思う。充電大王の「2.1A」と書かれたポートは、iPadのような「電気食い」の機器の充電にも対応しているのだ。
携帯機器の充電時間は、充電電流と電池の容量によって決まる。電池の容量が一定なら、大きな電流が流せるほど充電時間が短くなるが、逆に電流が小さいと、それだけ充電に時間がかかるのだ。iPadのような大きな電池を持つ携帯機器は、急速に充電するために大電流が必要になる。つまり、電気食いだ。大容量の電池の急速充電には、充電器の方もこれに対応している必要があるのだ。
充電大王は5つのUSBポートで、合計5.1Aまで使える。そのうち、1ポートが2.1Aとすると、残りの4ポートは、それぞれ、(5.1A−2.1A)/4=0.75A=750mA程度まで流せる設計のようだ。
すなわち、普通のUSB機器4台と、「電気食い」のiPadのような機器を1台、同時に充電できるのだ。
充電大王にUSBハブを接続して、充電できるポートの数を増やすこともできるが、充電大王の出力電流は全部で最大5.1Aとなっている。
つまり接続するUSB機器を増やした場合、充電に必要な電流が増えても、充電大王からの電流はこれ以上増えない。個々の機器へ必要な電流が流せないと、充電時間が延びることが考えられる。もしくは機器によっては充電そのものが行われない場合もあるので、覚えておきたい。
それからもう1つ。
充電大王のACプラグは、180度、角度を変えられる可動式でかつトラッキング防止のプラグが採用されている。このタイプのプラグは珍しいものではないが、やはり壁にぴったり配線できるなど、使いやすく、大歓迎だ。「トラッキング防止」とは、コンセントに挿しっぱなしにしたときにホコリ等がたまり、火災の原因になるのを防ぐ形状になっているということで、これも安心材料だ。
充電大王は買いか?
ずばり、スマートフォンやタブレット、デジカメ、ゲーム機など、USB充電できる携帯機器をたくさん使い、毎日のように充電している人にはおすすめできる製品だと思う。ACアダプターとACコンセントとの格闘を毎日繰り返す必要はなくなり、USBケーブルを充電大王に挿し込むだけなのでとてもスマートである。
欲をいえば充電大王は出張や旅先にも持って行きたいが、それにはもうひと回りかふた回り、小さく、軽量になってくれると理想だと思う。もちろん、今のままでも十分持って行くメリットを感じる。
価格は、Amazonで白タイプが2940円、黒タイプが3263円(2013年9月8日現在。なぜか、今、Amazonでは白が安い)。
私の結論は「買い」である。
本来は急速充電の実力をもっと詳細にテストしてみる必要があるが、取りあえずこれまでの感じでは、「充電大王」と名のる実力はあるように思っている。もうしばらく使ってみたいと思う。
※この記事は、誠ブログのkei_1のモバイル・クラウド・言いたい放題:プラネックス 充電大王(テーブルタップ型USB充電器)は、「大王」というにふさわしいか?より転載、編集しています。
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