やっと届いた手書きタブレット「enchantMOON」、実際のところどうなの?:enchantMOONがついに届いた(2/2 ページ)
“手書き”にフォーカスした、一風変わったタブレット「enchantMOON」。注文が殺到したことなどから出荷が遅れていたが、8月にやっと手元へ届いた。実際のところどうなのか? その使用感をレビューする。
スタイラスで文字を書く
手書きに便利なのが、スタイラス。enchantMOONは、指によるタッチとスタイラスによる文字入力で操作する。
付属のスタイラスは想像よりも重量感があり、本物のボールペン並の大きさだった。よくあるタブレット用の細いタッチペンと比べると、非常に書きやすいと感じた。書き込みに対するタブレット側の反応も早いので、ストレスなく使える。
ただ問題なのは、スタイラスが本体に収納できない点。ハンドルに挿入するなど、本体と一体化するようになっていたら、もっと便利だっただろう。しかも文字入力は指ではできないので、例えばスタイラスを忘れてenchantMOON本体のみ持って外出したら、ただ邪魔にしかならない。
基本操作はスタイラスで文字を入力し、その文字を指タッチで丸く囲む。これだけだ。囲みにメニューが表示され、Web検索や情報保存、他ノートページとのリンクを設定ができる。
ここで、早速Web検索をしてみた。
まず文字を正しく認識してもらわなければ、きちんと検索もできない。画面上では正しく書かれていても、検索時に一部誤って認識されることが頻発した。今回はカタカナで検索したので良いほうだったが、漢字だったらと思うと……。
まとめ
取り上げた他にも、プログラミングやブロックなど、enchantMOON独自の機能を持っている。全て使いこなすにはもう少し時間がかかりそうだが、実用的かといわれると、さまざまな面で他タブレットのほうが上だと感じた。
とはいえ、個人的に「書く」ことにフォーカスした端末であり、またiPadやAndroidが市場をほぼ独占する中で、独自タブレットを打ち出している点では、今後が楽しみではある。
現在主流のタブレットとは異なり、例えば教育現場など、どこかしら特化した利用法が開拓できればenchantMOONならではの価値はありえるのではないだろうか。
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