第5回 格安SIMカードで通信費を抑えよう!:誰でも簡単! LTE対応スマホ初心者の料金節約術(1/3 ページ)
前回の連載記事では、長電話をする人向けに「通話料」を抑える方法をご紹介しましたが、今回はパケット通信費用を抑える方法の1つ、「格安SIMカード」を検証します。安いだけでなく、サービスの種類が豊富な点も魅力で、LTEの高速通信をリーズナブルなコストで利用できます。
LTEスマホの料金を抑え、節約する方法を探る本連載。今回は、「格安SIMカード」を使ってパケット通信を節約する方法を考えてみます。
本題に入る前にまず、前回までの通話料節約の話をおさらいしましょう。LTEスマホの1台持ちの場合は、「無料通話分がない」「30秒あたりの通話料が高い」という理由から、フィーチャーフォン時代と同じ感覚で長電話をすると高額な料金になってしまうことが分かりました。
LTEスマホに機種変更したら、長電話をする人はそのままスマホを使うのではなく、「通話」と「通信」をうまく使い分けた2台持ちや、LTEスマホの1台持ちで安価な通話サービスの「050plus」や「IP-Phone SMART」を使うといった組み合わせのほうがいい――という結果が出たわけです。
しかし、そうだとしたら、1台持ちでも2台持ちでも、LTEスマホの「基本使用料はムダ」「データ(パケット)通信だけの契約でいいのでは」と思いませんか? そんなときこそMVNOの格安SIMカードの出番!……なのですが、これはちょっと手間がかかるので後述することにして、まずは簡単な節約方法を紹介しましょう。ドコモユーザー向けの方法ではありますが、かなりの節約になります。
この節約方法は、LTEスマホでデータ通信端末向けの料金プランを利用するというもの。「Xiデータプラン ライト にねん」を使うのです(データ量の上限が大きいプランもあります)。この料金プランは、タブレットやモバイルWi-Fiルーターの購入時に契約するのが一般的ですが、LTEスマホでも契約が可能。通話をしない端末向けの料金プランなので基本使用料がなく、安上がりなのです。ちなみに料金は以下のようになります。
項目 | 会社(機種名) | NTTドコモ | NTTドコモ |
---|---|---|---|
契約プラン | 料金プラン名 | タイプXiにねん | なし |
インターネット接続名 | spモード | spモード | |
パケット定額サービス名 | Xiパケ・ホーダイ ライト | Xiデータプラン ライト にねん | |
料金内訳 | 基本使用料 | 780円 | なし |
無料通話分 | なし | なし | |
30秒あたりの通話料 | 21円 | なし | |
無料通話の範囲 | なし | なし | |
インターネット接続料 | 315円 | 315円 | |
パケット定額サービス | 4935円 | 4935円 | |
通信量の制限 | 3Gバイト | 3Gバイト | |
合計 | 6030円 | 5250円 |
「Xiデータプラン ライト にねん」なら、基本使用料の780円分がかからないので月額料を安く抑えられます。もちろんそのままでは通話ができないのですが、ドコモユーザーで「050plus」や「IP-Phone SMART」などの安価な通話サービスで通話をするのなら、最初からこの契約のほうがいいかもしれません。LTEスマホの購入時に「Xiデータプラン ライト にねん」と契約したいことを伝えればいいので、特別な設定は不要です。
もっともデメリットもあります。例えば安価な通話サービスの「050 plus」は、申し込みの際に「申込確認コール」という確認用の通話着信を受ける必要があるため、携帯電話番号を持っていないと申し込むことができません。2台持ちなら問題ないのですが、1台持ちで考えているのなら避けたほうがよさそうです。ただし「IP-Phone SMART」はメールで確認するため、携帯電話番号がなくても問題ありません。
ほかにも「電話番号がない、SMSが使えない」といった理由で、SNSのように厳格な個人認証を行うサービスを利用できないこともあります。
それに、安価なVoIP通話サービスのアプリに頼っていると、「アプリの動作が不安定で通話ができない」「スマホのOSをバージョンアップしたら対応していなかった」という事態が起こったときに困ることになります。さらに、「緊急通報ができない」という点に不安を覚える人もいるでしょう。これらのデメリットを理解したうえで「それでも節約したい」「通話は全然しないから気にしない」というならこの方法は有効です。
「さらにちょっと手間をかけてもいい」というなら、とても効果の高い節約方法があります。それが今回の本題であるMVNOの格安SIMカードとの契約です。
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