「常識」こそが成功の足かせ:稼ぐ人の仕事術(1/2 ページ)
「お客を大切にしろ」「人脈を広げろ」「時代のいく先を読め」「メールは即レスしろ」こんなことをしていても成果は出ない! トップ4%が実践する最短で成果を生む方法を教えます。
『稼ぐ人の仕事術』について
「お客を大切にしろ」「人脈を広げろ」「時代のいく先を読め」「メールは即レスしろ」こんなことをしていても成果は出ない! トップ4%が実践する最短で成果を生む方法を教えます。
この記事は2013年8月30日に発売されたアスコムの『96%の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術』(北岡秀紀著)から抜粋、再編集したものです。
誰にでも能力がある……。
顧客志向……。
優先順位を決めろ……。
人脈を作れ……。
強い意志があれば願いはかなう……。
ビジネスにおいて、それらは「常識」とされています。
確かに、こういう言葉は聞いていて、心地よく耳当たりがいいものです。本当にそうであったら幸せだなあと私も思います。
でも、周りを見渡してみてください。「何をやってもダメだなというヤツ」「『顧客満足』を語りながら接客がぐちゃぐちゃ。でも、儲かっている会社(例えば、某家電量販店とか)」「想いばっかりで使えないヤツ」は確実に存在しています。
一方で、たいした努力をせずともバリバリ成功するビジネスパーソンや、志なんてなくてもバンバン稼いでいる会社もあります。
ビジネスにおいて成果をあげる人はごく少数です。ということは、ビジネスで成果をあげるという点において、「常識」は間違っている。それが私の考えです。
ビジネスにおいて、成果をあげることは必須条件です。成果をあげられないヤツに、夢や想いを語る資格なんてない。それがビジネスの世界です。
「そうはいっても、世の成功者や有名経営者は、そういった『常識』を、『本当に大事だ』と語るじゃないか」と思われたかもしれません。それは彼らの立場を考えれば分かります。
「そんな『常識』は間違っている」「顧客志向なんておかしい」「人脈なんてクソだ」と言ったらどうなるでしょうか? きっと非難ごうごうでしょう。せっかくそれなりの地位を築いたはずなのに、そんな危ないことを伝えるメリットはありません。
だから世の中の著者や成功者と呼ばれる人たちは、それなりの耳当たりのいい話しかしないのです(彼らは耳当たりのいい話をし続けることによって、自己洗脳にかかって、いつの間にか本気で「想いがあれば……」とか言い始めます。そうなると、一層タチが悪いわけですが…)。
しかし実際の行動を見てみると……、外に向けて言っている「常識」と実践している「常識」は違う成功者は、少なくありません。
例えば、経営には人格が大事だとおっしゃる「神様」と呼ばれる有名経営者。愛人を作り、あげくの果てにはその子どもを自分の会社に入社させているのは、公然の秘密です。そこに人格というものが存在するのか、甚だ疑問です。
「常識」とは単に多くの人が支持していることに過ぎません。正しいかどうかではないのです。その例として、天動説が信じられている時代に地動説を唱えたコペルニクスの逸話はあまりにも有名です。
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