業務ソリューションとの連携も積極的に――ブラザー、A3対応ビジネス複合機の新5機種
ブラザー販売はビジネス向け小型複合機の新ラインアップを発表した。体積を従来比15%減らしながら、印字速度は2倍に。さらなる高速、小型、高耐久さを追求した。
ブラザー販売は9月26日、ビジネス向け小型複合機の新ラインアップを発表した。主な製品仕様は既報の通りで、こちらの記事を参照していただきたい。
コンパクトながらA3に対応、より高機能に
今回加わったのは、インクジェット複合機「PRIVIO(プリビオ)」シリーズの「MFC-J6970CDW」「MFC-J6570CDW」「MFC-J4910CDW」とA4カラー複合機「MFC-9340CDW」、A4モノクロ複合機「FAX-2840」の計5機種。
片山俊介代表取締役社長は新製品の特徴について「印字速度を従来比2倍にしたのもかかわらず、体積は15%減らした。さらなる高速、小型、高耐久さを追求した」点を強調。開発に当たっては消費者の声に紳士に耳を傾けて取り入れたという。
ビジネスシーンでよく使われる黒インクは通常の4倍に当たる大容量インクを搭載するなど、コスト面も配慮した。そのほかスマートフォンやタブレットと連係するクラウド機能の強化や、A3とA4の両方に対応する2段給紙トレイを用意するといったニーズにも対応した。
業務ソリューションベンダーとの連携も積極的に
ブラザーでは、外部ソリューションとの連携にも力を入れている。本発表に併せて、ウイングアークの帳票基盤ソリューション「SVF」と帳票運用管理ツール「RDE」への対応を発表した。
対応機種は、A4カラー複合機「MFC-9970CDW」「MFC-9460CDN」「MFC-9340CDW」、A4モノクロ複合機「MFC-8950DW」、A4カラープリンタ「HL-4570CDWT」「HL-4570CDW」、A4モノクロプリンタ「HL-6180DW」「HL-5450DN」、高速インクジェットプリンタ「HL-S7000DN」。
SVFは、国内1万7500社での導入実績がある帳票ソフト。難しい操作をすることなく短期間、低コストでさまざまな帳票を出力できる。RDEは、帳票データの文書管理とプリンタ管理を一元管理できるツール。各拠点に分散している印刷ニーズを集中管理できるので、運用保守の効率化が期待できる。
片山社長は、国内での導入実績などを踏まえて「ユーザーが使っているシステムには今後も積極的に対応していきたい」とコメント。ウイングアーク以外のソリューションベンダーとの連携も検討していくとした。
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