「頑張る」と「仕事をする」は大違い――忙しい自慢は止めよう:3分LifeHacking(2/2 ページ)
とにかく忙しい現代人。しかし「最近どう?」という質問に対して「超多忙」「何とか生き延びている」と答えると、まるで多くの仕事を抱えていることを「自慢」しているかのように捉えられることがあります。
がんばって働くのではなく、スマートに働こう
1日15時間労働を達成したというのは、仕事をスマートにこなしたという意味ではありません。一般的に、一度の集中力というのは90〜120分しかもちません。15時間、休憩なしにデスクに座りっぱなしで仕事をしたところで、どれだけの成果を上げられますか? 同時に、どれくらいの時間を無駄にしていますか?
私が、がんばって働くこととスマートに働くことの違いを理解したのは、起業をしてからでした。高校・大学時代、わたしは課題の資料をすべて読むようなタイプでした。要約を作り、要約の要約を作り、さらにまとめ用のカードを作っていました。ビジネスをするようになってから学んだ教訓は、そうしたスキルを手放すことでした。
勤勉が良くないとか、中途半端に仕事をすべきと言っているのではありません。むしろ、できることではなく、やらなければならないことを理解することが重要なのです。つまり、戦略的になる、ということです。
私が聞きたいのは、優れた時間管理のスキルを自慢する声です。仕事が多すぎて、片付けられないことへの不満ではなく。お互いの時間管理のスキルから学べることがあるかもしれません。以下に、私の時間管理方法を3つ紹介しましょう。
1.制限時間を設定する
1つの作業の制限時間を設定するほど、より生産的に仕事ができ、優先順位の低い仕事に時間を使うことが少なくなります。ある作業をする時間を45分と決めたなら、45分間だけ作業に取り組み、制限時間が過ぎたら、次の作業へと進むのです。例え作業が完璧にできなかったとしても。
2.スケジュール表を使う
仕事を大量に抱えているのであれば、スケジュール表を使って、カレンダーに予定を書き入れましょう。実際、計画を実行するよりも、むしろスケジュールの調整自体に時間がかかってしまうことだってあるのです。
3.余分なものを削ぎ落とす
面白くない、生産的でない、新しいビジネスにつながらない会議を減らしたら、多少の時間を作れました。他人よりも優位に立ちたいという欲求は、誰しもが持っています。その事実を認めるのです。
次回友人に会ったときに自分がいかに忙しいかを語りたくなったら、いったん立ち止まって、その理由を考えましょう。会話が愚痴モードにならないよう、話題を考えましょう。これを習慣付けることができれば、自分がいっぱいいっぱいだと感じないようになるかもしれません。そして、それこそが、正にあなたが自慢すべきことではないでしょうか。
関連記事
- もう昇進、昇給ではモチベーションは上がらない
社員がみな100%の力で働き、活気に満ちた職場なら、今の社会情勢ではよほどの理由がなければ転職しようとは考えない。新・ぶら下がり社員が変われば、優秀な社員も満足する。企業や上司も意識を変えていく必要がある。 - 辞めません、でも頑張りません――「新・ぶら下がり社員」現る
【集中連載】「辞めません。でも、頑張りません」。そう考える30歳前後の社員が増えている。そんな彼らのことを筆者は「新・ぶらさがり社員」と呼ぶ。目的がないゆえに、会社では時間を「潰す」ことに明け暮れ、常に70%の力で仕事に取り組む。そんな彼らの実態に迫る。 - 辞めません、でも頑張りません――「新・ぶら下がり社員」から2年、彼らはどうなった?
目的がないゆえに、会社では時間を「つぶす」ことに明け暮れ、常に70%の力で仕事に取り組む。そんな30歳前後の社員が増えている。彼、彼女らは3年後、5年後どうなっているのだろうか。 - 気付きにくい「燃え尽き症候群」5つのサイン
極度に疲労していれば、分かりやすい兆候があります。頭がはっきりしない、イライラする、垂れ下がるまぶた、コーヒーを何杯も飲む……。これらはすべて、あなたが肉体的に疲れていることを示しています。
関連リンク
copyright (c) mediagene Inc. All rights reserved.