誰でも、集中1万時間でブレイクできる:トップ1%だけが実践している集中力メソッド(2/2 ページ)
多くの成功者は成功に必要な要素として「運」を挙げます、しかし運は偶然にやってくるものではありません。毎日、1つのことを成し遂げようと努力し続けている人の元に自然と訪れるのです。
しょせん、成功のカギは「運」。しかし、それを呼びこむのは「練習量」
多くの成功者は成功に必要な要素として「運」を挙げますが、運は偶然にやってくるわけではありません。毎日、1つのことを成し遂げようと訓練を積み重ねている人の元に自然と訪れるのです。逆に、どんなに天賦の才を持ってしても、訓練の総量が一定時間を超えない限り大成はできないのです。
もちろん「1万時間やれば誰でも大成功」が保証されているわけではありません。1万時間相当の訓練によってようやく成功のスタート台に付けた、と考えるべきでしょう。「運」はスタート台に付いていない人のところにはやって来ません。「運」を引き寄せるにも、継続と積み重ねが不可欠といえるでしょう。
私自身の経験でも、自分なりのやり方で1つの仕事をコントロールできていると実感できるまでに、3年程度は掛かっているように思えます。私が社会人で新卒入社した会社はリクルートでした。そこでは通算9年働きましたが、通信回線の法人営業→新規事業の立ち上げ→書籍やゲームの開発……と部署異動をするたびに異なる世界のビジネスに携わりました。それでも、新しい仕事にかかわると栄養ドリンクの宣伝文句のごとく「24時間戦えますか?」的に集中していましたので、3年もするとずいぶん重鎮のような雰囲気に見られたものです。
取引先などに「永田さんは、この業界何年くらいやってらっしゃるのですか?」と聞かれて正直に答えると相手は驚いていました。経験年数以上に、その仕事に携わっている間の「密度」、すなわち「集中時間」が大事だと思います。
1万時間を1つのことに継続して費やすためには、相当の集中力が必要です。集中力は、何も短期的なものばかりではありません。毎日コツコツやるべきことを、途中で諦めないでやりとげる、というのも長期的な集中力があってのたまものです。長期的目標を伴う「集中力」は、誰にでも1つの才能を開花させる可能性をもたらします。
連載『トップ1%だけが実践している集中力メソッド』とは
成功者ばかりを生み出している幼児教育プログラムのエッセンスをヒントに、大人でも、仕事や夢の実現のために集中力を総動員させるための技術についてまとめたものです。集中力がもたらす奇跡を知りたい方は、ぜひ一読ください。
著者紹介:永田豊志(ながた・とよし)
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
ビジネスマンの「知的生産性の向上」をテーマに精力的に執筆・講演活動も行っている。近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)、『すべての勉強は、「図」でうまくいく』(三笠書房刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
Twitterアカウント:@nagatameister
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