たった5分で座り心地が一変――ハーマンミラーが伝授する「最高の」作業姿勢とは:腰痛がラクになる(2/2 ページ)
仕事中の姿勢が悪いと体に負担がかかる。肩こりや頭痛に悩む人は、まずは姿勢を直してみてはどうだろう。アーロンチェアなど高品質なワークチェアを開発しているハーマンミラーに、仕事中の最適な姿勢を聞いてみた。
正しい姿勢をサポートするハーマンミラー製品
実際、教え通りに姿勢を正すだけで、体にかかる負担はかなり軽減されるが、こうした知見を持つハーマンミラーが開発した椅子を使えば、負担はさらに軽減できると福田氏は胸を張る。ハーマンミラーは1958年から、背もたれに着目した椅子を開発してきた実績がある。椅子の背もたれは、S字に湾曲した背骨に沿うようデザインされ、リクライニングの角度も好みに応じて調整可能。体型に合わせて背もたれのカーブを変えられる「ポスチャーフィット」機能も備えている。
膝の角度が90度になるよう座面の高さを調整できるのはもちろん、肘掛けは肘が適切な角度(90度)を保てるよう高さを自由に変えられる。さらには背もたれに寄りかかった際、座面が膝裏を圧迫しないように、座面の位置調整も可能だ。
2月1日に発売した新作「ミラ2チェア」を試してみると、メッシュの背もたれは柔らかく、背中全体を優しく受け止めてくれる。ポスチャーフィット機能により、背もたれが自分の背骨にぴったりフィットするため、背中と背もたれの間に隙間ができず快適だ。
深く腰掛けた際に膝裏が座面に当たらないようにするため、同製品では、膝にあわせて座面の先が曲がる機構を採用している。肘掛けは高さだけではなく、腕の向きに合わせて、水平方向にも向きを変えられる。
メッシュの背もたれと座面は蒸れを防ぎ、微妙にくびれた背もたれは、長時間の作業で肩周りの血流が悪くなったと感じたときに肩や腕を回しやすいのがうれしい。
購入するだけでなく正しい知識を
ハーマンミラーは、快適なデスクワークを支援する家具を販売しているだけではない。ショールームでは、肩こり、腰痛を軽減する姿勢や、正しい椅子への座り方をレクチャーしている。
正直なところ、ほんの少し座り方を工夫したり、正しい姿勢を保つよう意識するだけで、体が楽になるのは驚きだ。裏を返せば、どんなに高価な椅子を買ったとしても、正しい知識がなければ無駄になってしまうわけだ。足を組む、体がねじれている、キーボードやディスプレイが体の正面にない――といった状態は、仕事の疲労を増加させてしまう。
受けたレクチャーを思い出しつつ正しい姿勢を保つよう心がけたところ、若干ではあるが肩の張りが軽減された。肩こりや頭痛に悩んでいる人は、試す価値があるだろう。なお、ハーマンミラーは企業向けに、仕事中の正しい姿勢を教えるプログラムを提供している。会社ぐるみで正しい姿勢を学ぶのもよさそうだ。
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