長文入力には欠かせない!――Bluetoothキーボードはこう選べ Apple Wireless Keyboard編:ビジネスタブレットのお供に
iOS端末で唯一、日本語配列キーボードが使えるのがアップル純正の「Apple Wireless Keyboard(JIS)」。Windowsキーボードとの違いやペアリングの仕様をチェックした。
Apple Wireless Keyboard(JIS)。同じ製品でも出荷時期によって少し仕様が異なり、それはファンクションキーの刻印からも分かる。本稿で取りあげたのは「Apple Wireless Keyboard (2009)」
iOS搭載端末は、日本語配列キーボードとしての利用に難があることをお伝えしてきた。その唯一の例外が、アップル純正の「Apple Wireless Keyboard(JIS)」なのだ。そもそもMac向けのキーボードだが、iOSでも問題なく使える。文字配列はほぼ完全に日本語仕様となっており、「@」の入力もshift+2キーで行う。
Windowsキーボードとの違いは多く、まず半角/全角キーがない。漢字やひらがなを入力したい時には、スペースキー右の「かな」、半角英数入力ならスペースキーの「英数」を押す。あるいはcommand+スペースキーで入力モードをトグルする。また、Deleteに相当するキーがない(Deleteと刻印されたキーはあるが、WindowsでのBackspaceに相当する)。
ペアリングに関しての仕様は謎が多い。今回、iPad AirとiPhone 5を並べ、1台のApple Wireless Keyboardの接続先を簡単に変えられるか検証してみた。その結果、両方の端末で「検出」と「登録」を事前に行っておけば、接続先は臨機応変に変更された。例えば2台のうち、どちらか1台のBluetoothをオフにした状態でキーボードの電源を入れると、もう一方の端末に接続される――といった具合だ。
ただ、両方の端末のBluetoothが同時にオンになったときに、どちらを優先して接続するかは不明なままだった。最後に接続した端末を優先するようではあるが、確証は得られなかった。また、さきの2台にNexus 7を加えて検証したところ、「2台以上のマルチペアリング仕様」であるように見えたが、こちらも確証は得られなかった。
製品説明書やアップルのサポートページには「ペアリング」という言葉自体があまり登場せず、単にBluetoothの「検出」「登録」「接続」と説明していることが多い。Apple Wireless Keyboard本体にもペアリング専用ボタンがなく、一般的な「ペアリング」とは少々異なる手順が採用されているようだ。
関連記事
- 「ビジネスタブレットのお供に」記事一覧
- 長文入力には欠かせない!――Bluetoothキーボードはこう選べ iOS編
プレゼン文書の草稿、メールの返信などの長文をタブレットで書きたい───。そんなとき、ほぼ唯一無二の選択肢となるのがBluetoothキーボードだ。実際に買うときはどんなポイントに注意すればいいのか? 前編ではiOS編をお届けしよう。 - 長文入力には欠かせない!――Bluetoothキーボードはこう選べ Android編
前編のiOS編に続き、後編ではAndroid編をお届けする。市販のBluetoothキーボード6モデルについて、キー配列やペアリングの上限台数、持ち運びやすさなどを検証した。 - ○○専用BluetoothキーボードはiPadで使えるか
iPadユーザーであれば一度はほしくなるであろうキーボード。数ある種類の中から、「折りたたまず、かつちょっと変わった」ものを独断と偏見で3種類試してみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.