スキャンデータの取り出し、デジカメ感覚で――ブラザーの軽量モバイルスキャナ「MDS-820W」:仕事耕具
面倒なPC接続や取り込みソフトの設定をすることなく、身の回りの紙資料をスキャンしてSDカードから取り出せる――。IT機器が苦手な人でもすぐ使えるモバイルスキャナがブラザーから登場した。
折りたたみ傘よりちょっと長い308ミリ、500ミリリットルのドリンクが入ったペットボトルより軽い480グラムのモバイルスキャナ「MDS-820W」。価格はオープンプライスで市場予想価格は2万5000円前後
ちょっとした身の回りの紙資料や名刺をスマホで見られるデジタルデータにしたい、でも設定が難しくてやる気が起きない――。こんな悩みを持つビジネスパーソンにぴったりなのがブラザー工業のモバイルスキャナ「MDS-820W」だ。小型軽量で持ち運びやすく、使いやすさに配慮しているのがポイントだ。
500ミリリットルのペットボトル入りドリンクより軽い480グラムのスティック型で、長さは折り畳み傘よりちょっと長い308ミリ。カバンの中でもじゃまにならず、外出先や社内の会議室、自宅の書斎へとストレスなく持ち運べる。
大きな特徴は、とにかく面倒な設定なしにすぐ使えるところ。中でも煩わしいケーブル接続やWi-Fi接続をすることなくスキャンデータをPCに保存できるのが便利な点だ。スキャンデータはスキャナ本体に装着したSDカードに保存でき、データが入ったSDカードをPCのSDスロットに差し込めば、デジタルカメラの写真を取り出すのと同じ要領でスキャンデータを取り出せる。
取り込みは1枚ずつの手差し方式。名刺〜A4サイズまで対応している。カラー/モノクロ、PDF/JPEG、高品質/標準品質といった取り込み設定を容易に行えるよう、スキャナ本体には小型のモノクロディスプレイとボタンを搭載している。ユーザーは画面の設定状況を見ながらボタンを押して設定することが可能だ。
取り込み速度は300dpiのA4データ(カラー/モノクロ)1枚あたり8秒。バッテリーはリチウムイオン充電池を採用しており、フル充電時で約100枚の紙資料をスキャンできる。
スキャナはWi-Fi接続にも対応しており、ケーブルを使うことなくPCに接続できる。なお、スマートデバイスで利用する際には、ScanHubというアプリをインストールする必要がある。
項目 | 概要 |
---|---|
サイズ | 308×52.5×40.7ミリ |
重さ | 480グラム |
読み取り方式 | 1枚ずつの手差し方式 |
読み取り速度 | 8秒/枚(300dpiのカラー/モノクロの場合) |
原稿の種類 | 普通紙、プラスチックカード(エンボスなし) |
インタフェース | USB(Hi-Speed 2.0)、無線LAN(IEEE802.11b/g/n) |
ディスプレイ | モノクロ液晶 |
電源 | リチウム充電池 |
メモリカードスロット | SDカード |
付属ソフト | BizCard(名刺管理)、PageManager(ドキュメント管理ソフト) |
価格 | オープンプライス(市場予想価格2万5000円前後) |
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