不安や迷いを抱えるビジネスマンへの処方箋――書籍「かなえる力」
「仕事がうまくいかなくて先行きが不安」「今のやり方を続けていて大丈夫なのか」「何のために働いているのか」――。こんな不安を抱えるビジネスパーソンにおすすめの一冊が「かなえる力」だ。
「仕事がうまくいかなくて先行きが不安」「今のやり方を続けていて大丈夫なのか」「何のために働いているのか」――。地域密着型事業を次々と成功させたことで知られる実業家、池田弘氏の著書「かなえる力」は、そんな迷いや不安を抱えているビジネスパーソンにお勧めしたい一冊だ。
仕事を長く続けていると、信じてやったことがうまくいかなかったり、思わぬ現実を突きつけられてへこんだりといった挫折を味わうこともある。たいていは、成功と挫折の繰り返しでバランスをとっていくことができるが、挫折や失敗が続いて目標を見失うと、「夢」や「志」も次第に失われてしまう。人が迷ったり不安になったりブレたりする原因はここにあるというのが池田氏の考えだ。本書では池田氏が、サッカーJ1の「アルビレックス新潟」の会長やNSGグループの代表、愛宕神社の宮司を務める中で得た知見をもとに、その対処法を紹介している。
「夢」や「志」を持ち続けるための方法として挙がっているのは「自分の人生と真剣に向き合う」「ナンバーワン、オンリーワンから刺激をもらう」「自分で考え、自分で決める」「自立した人生を送る」「自分自身の幸福について考える」といった、一見、“あたりまえ”のことながら、日々の忙しさにまぎれて忘れてしまいがちなこと。これまでの生き方を振り返り、新たな一歩を踏み出すための心構えが分かりやすくまとまっている。
なぜ、自分が描いた「夢」がしぼんでしまったのか、夢を持ち続けるために必要な「志」はどうやって立てるのか、志を持つか持たないかで人生はどう変わるのか……。読み進めるうちに不安が薄れ、「明日から新しいことに挑戦してみよう」という気持ちになれる本書は、迷えるビジネスパーソンに効く“サプリメント”のような一冊だ。
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