経理のミスは“仕組み改善”のチャンス!:頼られる人になる「経理アタマ」の鍛えかた(1/2 ページ)
ミスがあると、つい、自分を責めたり、誰かに責任転嫁したりしがちです。でも、落ち込んでいる場合ではありません!ミスは経理の仕組みを改善する大きなチャンス。これを生かさない手はありません。
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本記事は企業実務のコンテンツ「頼られる人になる「経理アタマ」の鍛えかた」から一部抜粋・編集して掲載しています。
先日、あることを妻に指摘されました。
「あなたと○○○(子供の名前です)の性格はそっくりね。あなたに似たのかしら?」
よく子供と親の性格は似ると言われますが、私も例外ではなかったようです。でも、次の一言で凍りつきました。
「間違うと人のせいにするところが、そっくり」
……そんなふうに思っていたのかとショックを受けたので、弁明をするわけではないですが、今回は、“間違いは誰のせいなのか”について考えてみたいと思います。
まずは、Googleで軽く検索しました。「間違いを人のせいにする」とキーワードを入れて、表示されたものを何件か読んでみたのです。Yahoo!知恵袋の相談で「仕事の失敗を部下のせいにする人」について叩かれていたり、ミスを人のせいにするのは新型うつの可能性があるとか、さまざまなことが書いてありました。
これらをざっくりまとめると、「間違いを人のせいにすることは、社会常識として許されない」ようです。当たり前ですね。とはいえ、結論がそれではこのコラムもここで終わってしまいますので、経理の仕事に限定して、それでよいのかもう少し考えてみます。
自分で自分を責めない
経理の仕事をしていると、私は必ずどこかで間違いをします。この原稿を書いている日も、決算仕訳の見積計上額を間違えてしまいました。
経理の仕事は分業化されていて、誰がどのような仕事を行ったのかが明確です。そのため何か間違いを発見したときには、誰が原因かはすぐにわかります。間違いをした人が明らかであれば、それを別の人のせいにしたら誰でも怒ることでしょう。
きょうたまたま間違いを冒した仕事は、私が初めて行う作業でした。時間がなかったので、必要な数字を電卓に入れてパッと計算してしまったのです。しばらくたって数字の計算根拠を説明するためのExcelシートを作成している段階で、途中の計算間違いに気づいたのです。仕事の仕方がちょっと雑でした。
さて、このような間違いをしたときに、私は自分の能力や注意力が足りないと、自分で自分を責めることはしません。「自分の能力でも間違いをしない、または間違いを自分で発見できるようにするにはどうしたらいいのだろう?」と、常に前向きに考えます。
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