嫌なことを「カイゼン」すると、時間管理がうまくなる:書くだけで人生がうまくいく嫌なことノート(2/2 ページ)
さまざまな会社を生まれ変わらせてきたトヨタの「カイゼン」。この、“ムダの発見と改善を徹底的にやる”ということを日々の仕事に応用することで、時間管理がうまくなります。
あなたにもできる「カイゼン力」のつくり方
トヨタのカイゼンのレベルになれるかどうかはともかく、あなたも嫌なことに注目すると「カイゼン力」を身につけることができます。
あなたには面倒くさいなあと思いながら、やり続けている仕事がありませんか。
例えば、交通費の精算や受発注書の書き込み。同じフォーマットに、毎回、所属部署と自分の名前を書き込んでいることに時間のムダを感じたことはありませんか。
「書き込み項目に変更がない場所は、事前に印字しておく」
どうですか? これだけで「面倒だなあ」と思っていた伝票書きの時間を短縮することができます。同じ文字を何度も書き込むムダはなくなります。初歩のカイゼンとは、こういうものです。「嫌だなあ」と思っていてもルーティンワークだから「仕方がない」と処理してきたことを、改めて見つめ直してみる。早く処理する方法を考え出せると、ムダな努力も、ストレスもなくなるはずです。
小さな嫌なことも、積み重なれば大きなストレスになります。「カイゼン力」をつけて、余計なストレスとはオサラバしましょう。そのためにも、「嫌なこと」に注目できるようになることです。
ノートにまとめると時間管理が上手になる
嫌なことの中には、ムダな時間を費やしていることもけっこう出てきます。例えば、
「駅から徒歩5分のお客さまのところへ、道に迷って30分もかかってしまった」
「資料を用意せずに打ち合わせして、ダラダラと2時間も話してしまった」
「企画書を見直さず提出して、1時間上司に説教された」
「移動時間に1時間かかるアポイントの入れ方をしてしまった」
「今日も報告書を書くのに30分もかかってしまった」
など、解消すると、いくらでも時間を短縮できる嫌なことはあります。
そんなムダな時間を減らすことができたらどうでしょうか?
「読書の時間にする」
「資格試験のために勉強の時間にする」
「大好きな海外ドラマを観る時間にする」
「子どもと遊ぶ時間にする」
「ダイエットのためのトレーニングの時間にする」
このように、自分にとって価値のある時間に使うことができるのです。
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