新人研修からやり直せ! 太古のルールに固執する“ソースはオレ”上司:こじらせ!上司図鑑(1/2 ページ)
20代の若手社員に、上司に関するあれこれを語ってもらう本連載。今回、登場するのはインフラ系企業にお勤めの桜井さん(仮名)。はるか昔のルールを振りかざす上司に悩まされているようで……。
20代の若手社員たちに、上司に関するあれこれを語ってもらう本連載。今回、登場するのはインフラ系企業にお勤めの桜井さん(仮名)。はるか昔のルールを振りかざす、“ソースはオレ”上司に悩まされているようで……。
出世できないのにはワケがある……アラフィフの平社員には要注意!?
桜井さん 私はインフラ系の会社で入社2年目、システムエンジニアをしています。PCができて間もない頃に開発されたシステムがあって、それを日々修正してアップデートしていくのが主な仕事内容です。
―― 上司はどんな方ですか?
桜井さん 直属の上長は50歳前半くらいの男性です。10カ月ほど前に初めて課長に昇進されました。
―― 50歳で課長というのは会社では一般的なんですか?
桜井さん いえ、遅い方だと思います。私の勤めている会社はかなりの歴史があって、学歴の格差も人によって大きいんです。その課長はそこまで学歴が高くなく、現場からの叩き上げの方だったので。
―― そうすると、ちょっと一緒に仕事はやりにくそうですね。
桜井さん やりにくい、という以前に、そもそも関係が希薄なんですよね(笑)。課長からのオーダーは、まずマネージャーのような存在の平社員に振られて、そこから他の社員に降りてくるようになっているんです。で、最近このマネージャーとそりが合わなくて……。
―― どんな方なんでしょう?
桜井さん そのマネージャーは課長よりも歳上で、すっごく頭が固いんです。私が担当しているのは集金システムの整備なんですが、その方はコンピューターが導入される前、窓口での集金から携わっている方でして。
―― もうその時点で面倒くさそうな匂いがプンプンと……(笑)
桜井さん 「集金はかくあるべき」みたいなこだわりが強くて、自分より立場が下の人間の意見にはほとんど耳を貸さないんです。でも、正直なところ、彼のこだわりや知識って、ほぼ時代遅れのものなんですよ。
聞く耳持たずの “ソースはオレ”上司、特技は「チルドレンモード」の発動
―― あー、人の話を聞かないで、“なんでも自分流”でやっちゃうタイプですね。
桜井さん そうなんですよ! 整合性や既存のルールを確認しないから、資料を作っても間違っている記述がよくあって。「ここはどういう根拠で書いているんですか?」と聞くと、「根拠もなにも、それで合ってるから!」みたいな態度で。
―― まさに「ソース(=情報源)はオレ」と言わんばかりの対応ですね(笑)。
桜井さん アナログ時代の集金システムはシンプルそのものだったと思うんです。でも、今はさまざまなシステムがからみ合って複雑になっているので、「昔はこうしてたはず」――と言われたところで、信用できるはずがないんです。
―― そりゃそうだ!
桜井さん 先月くらいに、そのマネージャーが作った資料の事実確認に追われていたんです。その量が尋常じゃないほど多くて、いくら残業しても終わらなくて、連日泣きながら作業をしていて……。そしたら、その方が「若い子を泣かせた」みたいに周りから見られるのを気にしたのか、最近は私に直接何かを言う機会がめっきり減ったんですよ。相変わらず、「ソースはオレ」ってスタンスは変わらないんですけどね(笑)。
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