営業支援(SFA:Sales Force Automation)サービスを展開するシーグリーンは2月15日、不動産および住宅業界向けに、カメラ付携帯電話を活用したASPサービス「シャホーン 不動産/住宅業界向けパッケージ」を同日から販売すると発表した。
不動産業界は現在、「いい物件がなかなか見つかりづらい時代になってきたが、いい物件があれば売れる」(浅野一成社長)状況になっており、導入企業は一歩進んだ情報共有環境を構築できるとしている。ターゲット顧客として、工務店、賃貸仲介業、ビルメンテナンス、中小建設業の営業担当者などを挙げている。
浅野氏は、「SFAの弱点は営業担当者がデータを入力できず、使われなくなること」と話す。シャホーンでは、営業担当者が携帯電話のカメラ機能を使用して、顧客や物件などの現場の写真を撮影し、音声などと併せて本部のサーバに送信する。一方、本部は、営業担当者から送られてきた情報を加工し、サーバを更新する。
これにより、営業担当者はWebからサーバにアクセスし、必要な情報を外部からでも取得することができる。営業担当者の個人的な情報がモノを言う不動産業界において、生の情報を組織として効果的に共有できるとしている。
シャホーン 不動産/住宅業界向けパッケージは、顧客管理、取引先管理、物件管理の3つの機能が柱になる。
顧客管理では、住宅の戸建やリフォーム、賃貸住宅を探す顧客との商談を管理し、メールによる情報提供も可能。また、未訪問や未処理クレームへの対応も効果的に行うこともできる。同様に、取引先管理機能では、取引先を個人貸主や売主、仲介業者、建材メーカーなどに分類し、ターゲットごとにメールでの情報提供も可能となっている。
また、物件管理機能では、賃貸、売買、設計などの項目で整理した上で、条件による物件の検索が可能となっている。
シャホーン 不動産/住宅業界向けパッケージの料金は、初期導入費が10万円から。月額利用料はSFAが4万円。2005年に100件の導入を予定している。今後の展開として、同様の機能を流通業界向けに構築したパッケージのリリースも予定している。
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