半導体メーカーのBroadcomは7月5日、Qualcommの携帯電話技術と製品に関するライセンス慣行などが米独禁法違反に当たるとして、米ニュージャージー州の連邦地裁に提訴したと発表した。
訴状の中でBroadcomは、Qualcommが携帯電話技術の標準確立プロセスを不正に利用していると主張。公正かつ合理的、公平な条件で携帯電話標準技術をライセンスするという約束を守らず、携帯電話技術とチップセットの市場でさまざまな反競争的行為を行っていると訴えている。
Qualcommのこうした行為はBroadcomなどの競合企業を不利な状況に追い込み、Qualcommの独占的な立場を強化することが狙いであり、米独禁法違反に当たるとBroadcomは主張。損害賠償請求とともに、Qualcommによる不公正な事業慣行の恒久差し止め命令を求めている。
Broadcomのスコット・マグレガー社長兼CEOは発表文で「QualcommによるCDMA技術の独占が米国の携帯電話の値上がりを招いた。次世代の3G携帯電話でも同じことが起きるのを裁判所に阻止してほしいと願っている」と述べている。
Broadcomではこれまでに、Qualcommを相手取って2件の特許訴訟を起こしているほか、米国際貿易委員会(ITC)にも調査を申し立てている。
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