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» 2005年08月12日 20時09分 公開

高速ブロードバンドサービスに向けタイの人工衛星Thaicom-4が打ち上げ

タイのインターネット用通信衛星が打ち上げられた。9月末にはアジア太平洋圏をカバーする低価格ブロードバンド接続が可能になるかもしれない。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 アジア太平洋圏全域にくまなくブロードバンドインターネットアクセスを提供することを約束する人工衛星が8月11日早く、南米仏領ギアナにある宇宙センターから発射した。

 タイが所有するiPStar人工衛星「Thaicom−4」はグリニッジ標準時11日午前8時20分、「Ariane 5」ロケットに積まれて宇宙に飛び立った。発射パッドに問題が生じたため、予定よりも2時間遅れての発射となった。

 この衛星は84本の高度に収束された光線を介して、携帯電話基地局が通話地域を網羅するのと同じ手法でサービスを提供する。多くの光線を使うことにより周波数が何度も再利用可能となり、この衛星から提供される総帯域幅が増加する。

 Shin Satelliteのデュムロン・カセムセット取締役会長は次のように述べた。「キーコンセプトは、地上の携帯電話システムと同じように大量の周波数再利用を導入することだった。このコンセプトに基づき、Thaicom-4と名付けられたiPStar衛星は、従来の衛星の約20倍の伝送速度に当たる40Gbpsを発揮するよう設計された」

 カセムセット会長は、同衛星が打ち上げられた直後に現地でコメントし、この模様はWebキャストされた。

 「これは、アジア太平洋圏14カ国の約200万〜400万人の加入者がどこからでも月額約50ドルでブロードバンドインターネットにアクセス可能になることを意味する。携帯電話キャリアは音声サービスを辺地に月額約2ドルで提供することになる」(同氏)

 この衛星を通じて、網羅地域は北は中国、南はオーストラリア、西はインド、東はニュージーランドに拡大する。このサービスを提供するためにインド、オーストラリア、ベトナム、ニュージーランド、ラオス、中国などにある企業と結んだ契約は既に発表済みだ。

 衛星はこれから約2週間かけて静止軌道位置の調整が行われ、その後1カ月間軌道上で試運転が行われる。商用目的のオペレーションが開始されるのは9月末または10月初めの予定。

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