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» 2005年08月16日 14時32分 公開

McAfee、家庭内無線LAN用セキュリティツール提供へ

間もなく発売の「McAfee Wireless Home Network Security」は、平均よりも強力な暗号鍵を生成し、複数の鍵をローテーションすることで無線LANを保護する。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 すべての家庭用Wi-Fi機器には、最低でも侵入者や盗聴者を防ぐための基本的なセキュリティの壁を設置する機能が備わっている。しかしMcAfeeは、この壁を作るためのもっと優れた道具をコンシューマーに売りたい考えだ。

 同社の「McAfee Wireless Home Network Security」ソフトは、Wi-Fiルータとそれに接続したPC上に自動的に暗号鍵を設定し、その鍵を3時間おきにローテーションすると、同社ワイヤレス・新イニシアティブ担当上級プロダクトマネジャー、スチュー・エレファント氏は説明する。このソフトは比較的新しいWPAやWPA 2技術をサポートする現行機器ばかりでなく、WEP暗号システムを使うやや古いWi-Fiシステムにも対応するという。同ソフトは来週にはオンラインで、来月には店頭で販売される。

 このソフトは侵入者――悪意を持った「ウォードライバー」であれ、単にブロードバンドインターネット接続にタダ乗りしたいだけの隣人であれ――が無線LANに接続し、ネットワークを流れるパケットを解読するのを防ぐよう設計されている。侵入者は無線LANにアクセスすれば、情報を盗み、メッセージを傍受し、有害なプログラムをインストールできる。家庭への無線LAN導入は急速に進んでいるが、多くのコンシューマーは、主に設定の方法が分からないという理由でセキュリティを利用していないと業界アナリストらは指摘している。

 この問題に対抗しようとしているのはMcAfeeだけではない。多くの無線LAN製品で使われているチップを製造するBroadcomは、簡略化されたセキュリティ設定技術を開発した。これは先月一部のCisco製品に採用されており、近いうちにほかのベンダーの製品にも採用される可能性がある。Wi-Fi機器の認定を行う業界団体Wi-Fi Allianceは来年前半に、ベンダーが製品に組み込める簡単なセキュリティ設定のための標準を開発し、それをチェック項目として認定する計画だ。

 McAfeeのソフトをPC上でロードすると、ユーザーは2、3の簡単な手順でセキュリティを設定できるとエレファント氏は言う。同社は標準的なWi-Fiセキュリティメカニズムを利用しているが、ほとんどのコンシューマーが利用できる鍵よりも強力な鍵を生成し、鍵の自動ローテーションを加えていると同氏。このソフトはWindows 98 Second Edition/Me/2000/XP搭載のどのPCでもフル機能で動作する。別のOSを搭載したクライアントで使う場合は、自動的に生成される鍵を入手してそれを手動で入力しなければならず、鍵の自動ローテーションもオフになる。

 このソフトを使えば、コンシューマーはWebブラウザからWi-Fiルータのページにログインして、一連の設定ページを通過せずに済むとエレファント氏は話す。1台目のPCにロードすると、このソフトは近くの安全でない無線LANを検出し、ユーザーにネットワークを保護するかどうか尋ねる。ユーザーが保護すると答えれば、このソフトはPC上に鍵を置き、ルータへの安全な接続を設定し、ルータにも同じ鍵を設定する。保護された無線LANに新しいマシンを加えるには、このソフトをロードする。そうすると無線LAN上に接続済みのPCに設定画面が表示され、既存ユーザーは新規ユーザーを受け入れるか拒否することができる。

 Wi-Fiルータはすべて同じWebインタフェースを持つわけではないので、McAfeeのソフトを各種ルータと連係させるのには特殊なコードが必要になる。このコードはCisco SystemsのLinksys部門やD-Link、Belkinが提供するモデルなど、よく使われているWi-Fiルータのほとんどに対応するとエレファント氏。

 デフォルトでは、このソフトはWi-Fiセキュリティの最小公倍数であるWEPを使う。WPAやWPA 2を使いたい場合は、ユーザーが手動で設定を変更しなければならない。しかしWEPでも、暗号鍵のローテーションと強力な鍵の生成で、平均よりも強力なセキュリティを提供するとエレファント氏は主張する。自動的に生成された鍵は、コンシューマーが生成した一般的な鍵よりもクラックしにくいと同氏。通常の鍵ではたいてい、一般的な言葉をすべて試す「辞書攻撃」で発見可能な言葉が使われるという。

 McAfee Wireless Home Network Securityは一度に5台までのPCで利用でき、12カ月利用できるライセンスが49ドル99セントで提供される。Macなどこのソフトを使えないクライアントは、このライセンスではカウントされない。最新の無線LAN機器をサポートするソフトウェアアップデートを入手するには年額9ドル99セントを支払う。

 このソフトはソフトファイアウォール、ウイルス対策ソフトのライセンスとセットでも提供される。3ユーザーライセンスで、価格は99ドル99セント、更新料は年額79ドル99セント。さらにこのソフトは「McAfee Internet Security Suite Wireless Network Edition」にも同梱される。価格は3ユーザーライセンス付きで149ドル99セント、更新料は年額109ドル99セント。この製品にはプライバシーツールやスパイウェア対策ツールなどが含まれている。

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