三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は3月16日、VISA Internationalと共同で、非接触IC技術による携帯電話クレジットの拡大に取り組むと発表した。UFJニコスが開発した「スマートプラス」方式の普及を目指す。
MUFGはスマートプラス技術とノウハウをVISAに無償提供し、VISAはオープンプラットフォームとして国内のVISA加盟メンバーに提供する。メンバーの協同クレジットサービス、ジャックス、セントラルファイナンスと、MUFGグループのアコムが導入準備を進めている。
MUFGグループのUFJニコスは5月、ディーシーカードは8月にVISAブランドのスマートプラスサービスを始め、2008年度までに会員合計を200万人まで拡大する計画(両社は来年4月に合併予定)。両社加盟店と三菱東京UFJ銀行の取引先への同方式導入を進め、同年度には加盟店が10万店に広がる見込みとしている。MUFGがリテール分野で提携する農林中金とも連携する。
スマートプラスは、プラスチックカードと全キャリアのFeliCa端末に対応する非接触IC・携帯クレジット方式(関連記事参照)。MUFGとVISAは、携帯クレジットの仕様の共通化が進まない現状では利便性が低下する、として共同で同方式を事実上の標準に育てたい考えだ。
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