アッカ・ネットワークスはモバイルWiMAX(IEEE 802.16e)の実証実験で、フュージョン・コミュニケーションズと提携してVoIPアプリケーションの実験を行うと発表した。
同社は6月から1年間、実証実験を行うべく実験局免許を申請している(4月18日の記事参照)。現在は実験の準備中で、6月から8月まではスループットやカバレッジなど無線特性の確認を行う予定だが、その後にVoIPやビデオストリーミングなどアプリケーションの検証を進めることを決めた。VoIP実験はフュージョン・コミュニケーションズと協力して行う。
WiMAX上でVoIP電話を利用した場合の遅延や、スループットなどの音声品質、さらに移動したときの接続性などを検証する予定。実験が上手くいけば「音声のFMC化(固定と無線の融合)に新たな拡がりが期待できる」(アッカ・ネットワークス)という。
アッカは今回のモバイルWiMAXの実証実験で、VNO(Virtual Network Operator:通信インフラを借りて通信サービスを提供する事業者)を前提としたオープンな環境を用意する予定。フュージョン・コミュニケーションのほかにも多くのパートナに参加してもらう考えで、「パートナーはコンテンツ・放送業界、エンタテインメント端末業界、ISP、そのほかITソリューション業界の企業などを想定している」(同社)。
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