携帯電話におけるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)の売上高は2005年に1億5700万ドルだったが、2010年までに10億ドルへと急増する見込みである――米国の市場調査会社In-Statが5月22日、明らかにした。
MEMSはこれまで、マイクロフォン、大型音響共振器が主な用途だったが、慣性センサー(加速度計用)、RF部品などにおける利用が増えているとIn-Statは報告している。
同社の半導体リサーチ担当ディレクターであるフランク・ディクソン氏によれば、マイクロフォン、大型音響共振器などの、数量が多い用途については近い未来においては代替品がなく、価格競争力が高い。長期的にはディスプレイ、燃料電池といったMEMS利用製品が価格的な競争力を得てくるため、この分野でも需要増が期待できると同氏は説明している。
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