Nokiaは5月24日、S60向けWebブラウザエンジン「S60 WebKit」のソースコードを公開すると発表した。携帯電話に使われているWebブラウザのオープンソース化推進に向けたターニングポイントになるとしている。
同ブラウザエンジンは、AppleのSafari Web KitのWebCoreとJavaScriptCoreコンポーネントがベースとなっている。NokiaのS60向けWebブラウザでは、携帯電話で完全なWebページが閲覧でき、Ajax対応、ダイナミックHTMLとスクリプティング言語のサポートが組み込まれている。
ソースコードはオープンソースのBSDライセンスに基づき公開。WebKit Open Source Projectを通じてデベロッパーが利用できるようにする。
S60 WebKitのオープンソース化により、ほかのモバイルプラットフォームへの移植が容易になり、次世代モバイルブラウザの分裂抑制、モバイルWeb向けコンテンツ開発の簡素化、世界のスマートフォンユーザーによる携帯ネット閲覧の普及促進につながるとNokiaは説明している。
S60向けブラウザは、NokiaのESeries(E60、E61、E70)とNSeries(N71、N73、N80、N91、N92、N93)、Nokia 3250 Phoneに搭載され、一部は出荷が開始されている。
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