さらに無線LANカードの小型化は進む

ジェピコとオリンパスシンボルがコンパクトフラッシュサイズの無線LANカードを秋にも出荷する。Pocket PC市場の活性化に一役買うか?

【国内記事】 2001年7月18日更新

 コンパックの「iPAQ」が人気を呼び,NEC,東芝とPocket PC市場への新規参入が相次いだ。新製品にはコンパクトフラッシュスロットが必須のように搭載され,ストレージ類はもちろん,無線LANやBluetoothといった機能を持つカードに市場の関心が高まりつつある。こうした背景もあってか,「WIRELESS JAPAN」の会場でもコンパクトフラッシュ型の無線LANカードがいくつか出展され,注目を集めた。

左が従来モデル,右が新製品。アンテナ部のサイズが大きく異なる

 ジェピコが展示したのは,台湾Z-Comが開発したCF Type II対応の無線LANカード。IEEE 802.11bに準拠し,Wi-Fiの認証も受けているという。Windows 98/Meのほか,Windows CE 3.0に対応。現在はサンプル出荷中ということもあり,価格は150ドルほどだが,量産時には100ドルを切る見込みだという。日本でも,9月には発売される予定だ。

CF Type I対応は業界初

 オリンパスシンボルブースにあった「LA-4137」は,さらに小型だ。こちらはCF Type I対応の薄型タイプ。PCカードサイズの「LA4121」と同等の機能を持ち,IEEE 802.11b準拠,もちろん128ビットWEPもサポートする。本体重量はわずか14グラムだ。9月末に発売する予定で,価格は2万円台後半から3万円程度になる見込み。今のところ,販売ルートは決まっていないものの,「Visor用スキャナモジュールなどと同じく,Web直販になる可能性が高い」(同社)という。なお,ドライバはPocket PCを含むWindows CEのみのサポートで,そのほかのOSについては自己責任において利用してほしいとのこと。

関連リンク
▼ オリンパスシンボル
▼ ジェピコ

[芹澤隆徳,ITmedia]

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