gooリサーチ調査,ユーザーの3割が2年後のFTTH移行を希望「gooリサーチ」で行われたアンケートでは,およそ3割のユーザーが,1年後にADSL,2年後にFTTHを導入する意思があると回答した。
エヌ・ティ・ティ エックスと三菱総合研究所は8月20日,アンケートサイト「gooリサーチ」で5月に行った公開調査「ブロードバンドに関するニーズ調査」の結果を発表した。これによると,30%以上のユーザーが2年後にはFTTHを導入する意思があるという。 有効回答数は1万6254人。年齢層は30代が43.3%と最も多く,次いで20代の30.8%,40代の17.5%と続く。男女比は,男性51%,女性49%とほぼ半々。また,現在のインターネット利用環境は,ダイヤルアップが37.7%ともっとも多く,次いでISDNの38.9%,CATVの14.9%などが続く。ADSLやFTTHは,合わせても1%台と少ない。このため,これからブロードバンドインフラに移行するユーザーに対する意識調査という色合いが濃くなっている。 1年後はADSL,2年後にはFTTH1年後の予定という条件で希望するインフラを尋ねたところ,ADSLが28.5%,CATVが19.4%と上位を占めた。NTT-Xによると,「年齢が上にいくほどADSLの移行予定が多い。また,会社員や団体職員の割合も高く,逆に専業主婦では移行ニーズが低かった」という。また,現在加入電話(ダイヤルアップ)を利用している人の30.2%,フレッツ・ISDNを利用者の35%がADSLへ移行する意思を示している。 2年後の予定では,FTTHが33.1%ともっとも高く,ADSLは2番目の22.3%となった。とくに,男性に限ってみればFTTHの利用予定は43.4%に達するという。また,値頃感のある価格帯を尋ねた質問では,性別・年齢を問わず,3000円未満と5000円未満の2つが多かった。
利用したいコンテンツは映画・音楽,しかし……ブロードバンドで利用したいコンテンツの分野では,7割以上の人が音楽・映画が挙げている。これも性別・年齢を問わずに見られる傾向だ。逆に,2番目以降の回答はそれぞれのニーズの差が如実に現れた。例えば,性別でみると男性はニュース,ビジネス,スポーツが上位にくるのに対して,女性ではゲーム,ショッピング,日常の連絡といった分野のニーズが高い。 ブロードバンドインターネットの用途に関する質問でも,やはり半数以上の人が音楽配信を挙げている。しかし,ビデオ・オン・デマンド(VoD:映像配信)については,性別で大きな差が出たようだ。男性では在宅勤務や音楽配信に次ぐ3番目にニーズの高かったVoDだが,女性では在宅勤務,音楽配信,ショッピング,テレビ電話,ビデオメール,遠隔教育・遠隔レッスンといった項目のほうが上位にきている。一方,現在ADSLを利用している人という区切りでは,VoDに対する関心が「極めて高い」(NTT-X)という。男女の差は好みに左右されるのかもしれないが,ADSLを利用している人がVoDに期待する点は頷ける。VoDに興味があるためにADSLをいち早く導入した人,あるいは既にVoDを体験しているものの,帯域が限られているために画質に不満を持っている人が多いのだろう。 しかし,事業者がコンテンツで利益を上げるのは難しいかもしれない。各ジャンルにおける有料・無料の是非について尋ねた設問では,有料でも利用するという回答が極めて少ないからだ。「インターネットの世界は基本的に無料というイメージが色濃く反映されている」(NTT-X)。ただし,教育や映画・音楽,セキュリティなど,高付加価値の印象を受けるジャンルについては,内容によって有料でもよいとする回答が多く見られる。逆に,映画と同じ動画配信でもニュースとスポーツは「無料」という回答のほうが圧倒的だ。やはり,TVで視聴できるコンテンツを有料で配信するのは難しいらしい。
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